小室哲哉さんが東京都内で記者会見し、引退を表明されました。
小室さんの楽曲を多く手掛けるエイベックスの19日の株価は、引退会見に反応したのか、一時25円安の1518円まで下げる場面がありましたが、下げは一時的で、すぐに上昇に転じ、終値は前日に比べ23円高い1566円となったそうです。
ぶれない株価は、少数の音楽プロデューサーに依存する戦略を既に捨てているエイベックスの今を反映しているようです。
同社が2017年5月に発表した「成長戦略2020 進捗と業績目標」では、成長市場をライブ、アニメ、デジタルと定義し、全方位で外部連携を進めていく方針を打ち出しているそうです。
CD販売が減少する一方で、音楽配信やライブビジネスが急成長しており、舞台が大きくなる分、携わる人材は広範囲にわたるようになってきて、アーティスト側も、大手に所属せず、ユーチューブなどで独自に活動する場面が増えているそうです。
音楽からエンターテインメント全体に領域が広がる今のビジネス形態では、特定分野に通じた才能が指揮するより、複数の人材がチームとして動くほうが生産性が高いようです。
引退する必要はあったんでしょうかね。
7860:1,566円