11月9日(木曜)の日経平均は高値23382円(前場)➡安値22522円(後場)という
久しぶりのジェットコースター。ボラは何と858円という大荒れの展開でした。
原因は機関投資家によるSQを控えたオプション相場の空中戦ですが
日経平均16連騰という異常事態後を考えると当然の乱高下だったかも知れません。
また9日~10日の下落要因を分析してみると
昨日は「前日の後遺症・NY市場の大幅下落・円高・週末の利確」などが考えられ
決してトレンドが変わった訳ではないと思います。
一方9日の終値(22865円)は最安値(22522円)から343円戻して引けましたが
最安値を付けた時間帯は14時30分頃なので
大引け前の僅か30分間で343円も反発したことになり
下値はまだまだ買い意欲が旺盛である証拠だと考えています。
(当日の日経平均株価推移は11月9日をクリックしてご確認下さい)
https://nikkei225jp.com/data/cal.php
また今週は日経平均のEPSが1500円台に乗せ、ファンダが良好なのは明らかです。
昨日の時点でEPS=1509.07円、PER=15.03倍となっており
日経平均は割安感を増しているため、個人的にはスピード調整を予想しています。
因みにイエレン議長の後任として指名されたジェローム・パウエル氏は
現FRB理事の中でも超ハト派として知られているだけに
議会が承認すれば株式市場にとっては追い風になると思います。
http://www.sankei.com/world/news/171110/wor1711100023-n1.html
<来週は絶好の買い場?>
先の中国共産党大会でチャイナセブンから北朝鮮擁護派が全員退いたことから
今後北朝鮮を巡る地政学的リスクは低下すると考えています。
一方で「国内の政局安定、企業業績の順調な伸び、良好な日米関係」などから
海外勢が割安感の高い日本株から撤退することは考え難く
日経平均は適度な押し目を挟みながら
年末から来年に向け上昇トレンドが続くと予想しています。
という訳で個人的には漸く中長期投資の環境が整ったのではないかと考えます。
特に好業績且つ成長産業を担う大型株は押し目買い。
(産業用ロボット・次世代半導体・リチウムイオン電池・医療機器etc)
但し中小型の材料株は銘柄の厳選がより重要になると思います。
<中小型株の主な選択基準(一部大型株にも共通)>
①業績が良く右肩上がり ➡ 経営力=成長性
②財務が健全 ➡ 経営力=安全性
③ステークホルダーに大手企業が絡んでいる ➡ 信用度・安全性
④高シェアの製品や技術を有する ➡ 安定性・成長性
⑤CAMBRIC(キャンブリック)関連企業 ➡ 成長性
*C=クラウド、A=AI、M=モビリティ、B=ビッグデータ
R=ロボティクス、I=IoT、C=サイバーセキュリティ
⑥EV関連企業(リチウムイオン電池・給電装置・計測器・コイルetc)➡ 成長性
⑦その他の主なテーマ株
半導体関連・量子コンピュータ・フィンテック
バイオ・自動運転・ウェアラブル端末・人材派遣etc ➡ 成長性
<補足>
〇EV関連、自動運転、量子コンピュータなどは長期テーマの代表分野
〇2020年前半までは建設大手などのインフラ整備関連も有望
〇2018年以降は投資事業にも注目