10月2日に始まった日経平均株価の16連騰は
まるで「安倍一強政治」を歓迎するかの様で
この間の上げ幅はおよそ1450円(20356円➡21805円)という急騰ぶりでした。
また連騰記録が途絶えた後も7営業日で734円上昇し
直近の22539円は1996年6月の22750円に迫る勢いです。
<10月以降の市場別株価指数上昇率>
日経平均・・・・・・・ +10.72%
TOPIX・・・・・・・・ +7.17%
東証二部・・・・・・・ +3.36% ➡ ちょっと気になる上昇率(´-ω-)ウム
日経ジャスダック平均・・ +3.17%
東証マザーズ・・・・・・ +3.57%
日経平均が断トツで上昇した主な要因は
海外勢の急なショートポジション解消と実需買いへの転向で
9月中旬以降の買い越し額は現物1.3兆円、先物2.9兆円に上っています。
これに対して国内勢は予想外の急騰ぶりに
新たにショートポジションを組んだ投資家が多く
今のところ海外勢の一人勝ちではないかと言われています。
また個人投資家は日経平均が連騰記録を更新したにも関わらず
新興市場が伸び悩んだため、利益を上げることが出来た人は極一部だった様です。
やはり個人は新興市場に資金が流入しないと厳しいことを改めて実感しています。
ただ割安感から急騰した日経平均ですが
ドル建てでみると年初からの上昇率がダウとほぼ並んだため
今後はNY市場が一段と上昇しない限り高値更新は難しくなると考えています。
<年初来の上昇率>
ダウ +18.03%
日経平均(ドル建て)+17.66%
という訳で大型株には暫く調整して貰い
そろそろ新興市場に資金が流入して欲しいと思います。
但し12月の新興市場は節税売りが出易く軟調というアノマリーがあるため
出来れば11月中に一相場あることを期待しています。
因みに東証二部指数の伸びが気になるのは
過去に於いてしばしば東京市場の先行指数になった経緯があるためで
個人的にはこの現象もアノマリーの一つだと理解しています。