資生堂は、米国の化粧品子会社「ベアエッセンシャル」の販売不振で「のれん代」などの減損処理を実施し、2017年7~9月期に655億円の特別損失を計上するそうです。
これに伴い、2017年12月期通期の純利益の予想を8月時点の325億円から100億円に下方修正したそうです。
ベア社にかかわる特別損失の計上は2回目となるそうです。
資生堂は北米での事業を強化するため、2010年にベア社を約1700億円で買収しましたが、期待通りに売り上げが伸びず、2013年3月期にも286億円の特別損失を計上し、8年ぶりの純損益の赤字を招く引き金となっていたそうです。
資生堂本体の販売は好調で、2017年12月期の売上高、営業利益の予想はともに上方修正し、売上高は8月時点を200億円上回る9850億円、営業利益は同90億円多い650億円と、いずれも過去最高を見込むそうです。
「稼ぐ力がついたところで、ベア社の減損処理に踏み切ることにした」(広報)とのことです。
純利益を下方修正したとはいえ、売上高、営業利益ともに上方修正したので、株価に影響はなさそうですね。
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