優利加さんのブログ

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チャート的には一服しそうな雰囲気

昨日の米国株式相場は続伸して史上最高値を更新した(DJIA +85.24 @22,956.96, NASDAQ +18.20 @6,624.00)。ドル円為替レートは112円台前半の前日比やや円安方向での動きだった。本日の日本株全般は高安まちまちとなった。東証1部では、上昇銘柄数が971に対して、下落銘柄数は931となった。騰落レシオは138.63%。東証1部の売買代金は2兆5532億円。

TOPIX +4 @1,723
日経平均 +81円 @21,336円

米景気の拡大期待を背景に10月16日の米株式市場でダウ工業株30種平均など主要3指数がそろって過去最高値を更新した。これを好感して、TOPIXも日経平均も年初来高値を連日で更新し、1996年11月27日(2万1345円)以来、約21年ぶりの高値を付けた。11日続伸は2015年5月15日~6月1日の12日続伸以来の連続上昇記録。短期的な過熱感や高値警戒感も漂う中、海外投資家が景気敏感株中心に買いを入れた。鉄鋼や非鉄金属、機械など景気敏感業種への買いが目立ち、世界経済の拡大期待を背景とした相場の先高観である。

ただ、チャート的には一服しそうな雰囲気である。日経平均は、昨日は上ひげを引いた短陽線、本日は上下に長めのひげを引いた短陰線となった。上値が重くなってきた兆候である。また、選挙後が気になる。過去10回の衆院選では、解散日から投票日までに日経平均が9回値上がりした半面、投票日から1カ月後までは7回が値下がりだった。他方、戻り待ちの売り圧力は乏しい。日経平均は約21年ぶりの高値圏にあるため、2万1000円より上の価格帯は1996年以降ほとんど取引がない。つまり、真空地帯となっているので、しこり玉がないのである。

株高にもかかわらず東証1部のPBRは1.3倍台にとどまる。同じく高値圏にある米国(2.3倍)やドイツ(1.8倍)に比べて格段に低い。全上場企業の8割を占める時価総額1000億円以下の小型株では、PBR1倍割れの企業が約4割を占める。小型株が足を引っ張り、東証1部全体でも実に3社に1社がPBR1倍割れとなっている異様な光景である。最大の理由はROEの低さと資本コストをほとんど意識していない日本企業の経営である。残余利益モデルでは、理論的にPBRは次の式で決まる。PBR=1+(ROE-R)/(R-g)。Rは資本コストで、gは残余利益RIの期待成長率である。残余利益RIとは会計上の利益から資本コストを差し引いた後の利益である。この式は、PBR>1となるためにはROE>Rでなければならないことを示している。日本の上場企業の多くがROE<Rとなっているから、PBR<1となっているのである。

60%以上の利益で一旦利益確定したY株はその後買い戻し、本日、10%超の目標利益率に達したので再び利食い売りしました。「一粒で2度美味しい♫♪」 

33業種中21業種が上げた。上昇率トップ5は、鉄鋼(1位)、非鉄金属(2位)、機械(3位)、科学(4位)、輸送用機器(5位)となった。

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