相場の世界では「利確千両 損切り万両」と言われますが
今はまさにこの格言を実行に移すタイミングではないかと思います。
理由は「イベントリスクは避けろ」という相場格言が示す様に
近々大きなイベントを控えている時はポジションを落とすこと。
つまり今は衆院選の結果が判明するまで
出来るだけ損益を確定して置くのが賢明だということです。
因みに外国人投資家はイベント前の手仕舞いを徹底しており
イベント終了後に株価が下落した場合
東京市場で取り残されるのは何時も日本の投資家です。
特に今回の衆院選は与党圧勝という見方もあれば
与野党逆転の可能性もあるという予想もあり
投票結果を見るまで予断を許さないと思います。
少なくとも選挙後に海外勢が日本株を買う条件は
与党の過半数獲得プラス安倍政権の続投であり
万一過半数割れや、最悪安倍首相退陣という事態になれば
日経平均株価が2万円台を維持するのは絶望的でしょう。
では安倍首相退陣でどの程度下げるかといえば
アナリスト予想はざっくりマイナス10%~20%(18700円~16700円)。
中にはアベノミクスのスタート時点に近づくという極端な見方もあります。
http://www.zakzak.co.jp/eco/news/171003/eco1710030007-n1.html
個人的には与党有利を予想していますが
安倍首相に対する有権者の不信感は根強く
自公で過半数を確保しても、自民党が議席を大きく失った場合
自民内部で「安倍降ろし」の可能性が有り得るだけに
選挙結果が判明するまではCPを高くして置く方が賢明だと思います。
それからもう一つ、NY市場の株価は何時急落しても不思議ではない水準です。
日経平均株価がアベノミクスのスタート以来最高値を記録した要因の一つは
欧米の株高ですから、北の問題も含めると
東京市場は現在「3つのリスク」を抱えているといっても過言ではありません。
という訳で
日経平均の高値更新を手放しで喜んでいる場合ではないというのが個人な印象です。