北朝鮮が過去最大規模の核実験を行うと同時に
電磁パルス攻撃も可能との声明を出したことで
東アジアの地政学的リスクは一段と高まる恐れがあります。
為替は早速有事の円高に振れていますが(現在109円台後半)
主要企業の想定為替レート108.31円以上を維持出来るかどうかが
9月相場のポイントだと思います。
しかし米国を初めとした関係各国が北に対して強硬な姿勢を示し
北がさらに挑発的な行動を続ければ
1ドル108円割れも視野に入れて置く必要がありそうです。
但し昨年9月のドル円相場(月間平均)は102.2円でしたから
少なくとも第2Qまでの前同比は大幅に改善するだろうと考えています。
また東京市場は今週末にMSQを控えていますが、主要証券のオプション手口から
今週の日経平均株価は19300円~19700円のレンジが予想されます。
<今月の主なリスク>
〇北朝鮮問題の悪化による円高進行
〇FRBの資産圧縮開始(9月FOMC終了まで様子見相場が続きそう)
〇米連邦政府の債務上限問題が拗れる可能性大(デフォルトの可能性)
またアノマリー的にも9月相場は下落することが多く
投資家心理に微妙な影響を与える恐れもあると思います。
(日経新聞電子版 8月30日より転載)