ANAホールディングスは、ユーロ円建ての新株予約権付社債(転換社債=CB)を発行し、1400億円を調達するそうです。
調達資金は今後購入する航空機の支払いのほか、700億円を上限とする自社株買いに充てるそうです。
同CBは株式交付に上限を設けているのが特徴で、低コストで資金を調達しながら、希薄化を懸念する既存株主にも配慮したようです。
同社がCBを発行するのは2003年に400億円を調達して以来14年ぶりで、金額としては過去最大規模となるそうです。
発行するのは満期が22年と24年の2本で、発行額はそれぞれ700億円ずつとなっており、ともに利息が付かないゼロクーポン債で払込日は9月19日(ロンドン時間)で、欧州やアジアの機関投資家向けに販売するそうです。
交付する株式数に上限を設ける仕組みを取り入れ、株ではなく現金で支払う条項も付けており、通常のCBより既存株主に配慮したそうです。
調達額のうち、700億円はボーイングの「787」やエアバスの「A320neo」など航空機の購入資金に充てるそうです。
残りは自社株買いに充当し、同時に発表した自社株買いは、2億5000万株、700億円をそれぞれ上限とし、自社株を除いた発行済み株式総数の7.14%に相当するそうです。
取得する自社株については、CBの株式転換時の交付に必要な株式数以外は消却する計画で、「自社株取得の単価が転換価格を超えない場合は、CBが全て株に転換されても発行前より株数は増えないため希薄化を防げる」(同社)とのことです。
ということであれば、株価が下がるリスクもあまりないんでしょうかね。
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