東京スター銀行が融資する、
それまでの住宅ローン一括返済分にだけ、
金利の支払いをすればOK。
つまり、借り手の元本は基本的に
死亡したときに、決済処理される。
別な言い方をすると、元本は一切減らないので東京スター銀行は、
借り手が長生きすればするだけ、儲かる。・・・・・・・①
しかし借り手は、目前の月々の支払いが減るんならそれでイイ、
死んだあとのことなんか知るもんか、
(だって、10万円近く月の支払いが安くなるんなら、その方がイイ)
という本音があるので、
この商談は成立するのだった。
法定相続人がいる場合には、
元本を改めて引き継いだり、任意売却するなど。
いない場合には、
遺言など書いて、権利の一切を東京スター銀行に譲渡する。
(この場合、生命保険に加入して、受取人を東京スター銀行にすると
融資金額が増えるのかもしれない)
後者に似たケースだと、
全財産を自治体に寄付するから最期まで面倒を見てもらう、
とか、耳にしたことがある。
例えば、オイラの遠縁で、
原宿の一等地に土地をもっている子供のいない夫婦があった。
オイラたちは一応、法定相続人の端くれだったので、
密かに期待していた。
10億円はくだらない広さの土地なんだし。
しかし、しかし、バット。。
この夫婦は、区に全額寄付をして、
最期まで面倒を見てもらう方法をとったのだった。
ガッデム!
*
巷を賑わせている空き家問題なのだが。
なぜ空き家になっているのかというと、
それは、法定相続人が多すぎて手続きが面倒くさいとか、
更地にするのに金がかかるとか、
更地にすると、固定資産税が跳ね上がるとか問題があるから
空き家のまんまになっている。
こういう空き家は、
法定相続人たちの決心がつかない以上、
どこの銀行だって手の出しようがない。
そう考えてみると、
東京スター銀行のしたたかな戦略が見えてくる。
「生活権であるならば、融資できる可能性はとても高いです」
空き家より、はるかにさばける可能性が高いし、
他にも運用方法をいろいろ考えているものと思われる。・・・・・・②
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既存の銀行たちも、
東京スター銀行のようなサービスを考えないと、
顧客はぜーんぶ、東京スター銀行に移っちゃうぞ。。
PS1:②よりも①の方が、
東京スター銀行の期待ウェートは大きいだろう。
PS2:融資年齢は、55歳以上になっている。
現役で働けるうちは頑張ってそれまでの住宅ローンを払い、
元本をなるべく減らしておくのが、賢い借り換えになるだろう。