東京株式市場は8/9、NY株式市場は8/17にテクニカル陰転で
暫く上値の重い展開が続きそうです。
特に東京市場は地政学的リスク(後付け理由?)をネタに
ヘッジファンドが介入しており、今後の株価動向が気になるところです。
またNY市場はVIX指数の乱高下や
小型株のパフォーマンスを示すラッセル2000指数が急落するなど
ここへ来て漸く投資家の不安心理が顕著になった様に思えます。
https://www.bloomberg.co.jp/quote/RTY:IND
因みに、同指数はラッセル3000の時価総額下位2000銘柄で構成されていますが
真の景気判断を示す指標として注目されていることから
今後の景気に不安を抱く投資家が増えていることが予想されます。
一方東京市場は大手外資系証券を通じて
ヘッジファンドらしき大口顧客の取引が活発化している様です。
特にG.SとABNアムロの先物・オプション取引は要注意で
8~9月は19500円を中心に、上下に大きく揺さぶられる可能性があります。
(両社のオプション手口から推察した予想レンジ➡18500円~20110円)
但し北を巡る地政学的リスク、トランプ政権の迷走、さらにはNY株高などから
当面の日経平均は下振れリスクの方が大きいと考えるべきではないでしょうか。
ただ両社の先物・オプション手口やバックに居る大口顧客(H・F?)の手口から
一旦下へ誘導し(19000円以下?)
9月SQは19500円~20000円というパターンも現時点では想定されるため
19000円前後は取り敢えず買い向かう作戦を考えています。
<主要証券による3先物及びオプション9月限の建て玉状況(8/10)>
http://www.jpx.co.jp/markets/derivatives/open-interest/index.html
8/18時点のオプション集計はまだ公表されていませんが
日経平均の予想レンジは250円程度下がっているのではないかと推察しています。
<今週の注目点>
〇テクニカル的に東京市場は8/9、NY市場は8/17に陰転しており
日経平均は200日線(19246円)、ダウは75日線(21412$)が視野に
〇日本株の動向(引き続き地政学的リスクをネタにした円高・株安圧力を警戒)
〇米国株の動向(ナスダック100、VIX指数、ラッセル2000指数などを注視)
〇ジャクソンホール会議開催(8/24~/26)
今年のテーマは「ダイナミックなグローバル経済の促進」
カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウム(8/25)で
イエレン議長、ドラギ総裁の講演が予定されている
<その他>
〇米レイバーデイ(9/4)まで閑散相場が続く(ヘッジファンドの動向に注意)
〇9月度FOMC(19~20日)終了まで様子見相場が続くと予想(上値は重い)
<FRBの資産圧縮が金融市場に及ぼす影響>
FRBが資産の縮小を開始すれば金利は上昇し株価にはマイナス要因だが
エコノミストの予想では、米長期金利の上昇幅は0.1%~0.2%に止まる見込み
従って金融市場に与える影響は軽微だという見方が多い