<外部要因>
〇円ショートは相変わらず高水準だがやや減少傾向にある
買われているのは主にユーロや豪ドル
これに対して米ドルはトランプ政権の迷走に加え4~6月GDPの伸び率が事前予想に届かず
尚且つ1~3月期も0.2%下方修正されたためドル売りに拍車
因みに日本の主要輸出企業の平均為替レートは108.31円なので
通期業績予想が中間決算で下方修正される可能性も
〇円ショートのピークアウトに注意(上図参照)
投機筋による円ショートの建玉残高は過去5年間で最高の水準に達しており
これ以上ショートを積み増す余力はないと思われる
従って今後ドル円相場は105円~109円のレンジへ移行する可能性が高いと予想
〇北朝鮮のICBM発射実験がドル相場に与える影響
通常地政学的リスクがドル売りを加速されることは滅多にないが
ICBMの発射実験は米国にとって直接的な脅威でありドル売りの一因になり得る
〇米国の住宅投資が2010年以来の低水準
〇トランプ政権の迷走が続いており景気後退が深刻化する可能性
〇昨日発表された雇用統計は事前予想を上回ったものの
平均時給は伸びておらず、年内利上げを後押しするインパクトはない
〇FRBの利上げ目標は年内あと1回、2018年3回、2019年3回の計7回
しかしFFレートの金利先物の動きから、2019年末までに計1~2回の可能性も
NY市場の株価が高いのは、市場がそのことを見越しているためだと思われ
同時にドル安の一因であるとも考えられる
〇FRBは年内にドル資産(保有証券は4兆5000億ドル)の売却を始めるとしており
これもドル売り要因
従って9月FOMCの前に円高が進む可能性が高いと予想
また年内開始が決まれば米国株は急落する恐れがあり、ドル円105円割れも想定内か
<内部要因>
〇安倍新内閣に新鮮味はなく支持率挽回は難しい?
政治的な閉塞感はトランプ政権誕生前の米国に酷似
このタイミングでヘッジファンドが売り崩しにかかる可能性を危惧
半島情勢を巡る地政学的リスクも売り材料にされかねない
〇7月以降価格規制ありの空売り比率が上昇傾向にある
〇テクニカル的に日経平均は25日線と9日線を下回り
200日線からの乖離率も縮小(+4.3%)、一目均衡表は雲の中へ
以上から短期中期ともにトレンドは下向きの可能性が示唆される
もし下落を始めるとすれば8月SQの10日頃?特に翌週は注意したい
〇8月に限るとアノマリー的に東京市場は円高株安傾向が多い
ところで今秋の株価暴落を予想するアナリストさんはあまり見掛けませんが
ドル円相場が108円台になれば総悲観になるかもですね。(^_^;)
因みに株式投資に於ける私の信条は「損をするより儲け損ねる方がマシ」ですが
常に最悪のシナリオを想定しておくことが株の世界で生き残る秘訣だとも考えています。
ですからこのブログは決して売り煽っている訳ではなく
個人的に描いた最悪のシナリオの一部をご紹介したに過ぎません。
ただ株価は個人の予想と真逆に動くことが多いのも事実なので
そうなれば私は儲け損ねることになりそうですが。(o_□_)o マタカ ドテッ!
(ご参考)
https://www.mizuhobank.co.jp/rate/market/pdf/mid/midcba.pdf
http://www.jri.co.jp/MediaLibrary/file/report/exchange/pdf/10052.pdf
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/opinion/stock/kubota/0857.html
http://www.sc.mufg.jp/report/fj_report/pdf/fj20170718.pdf