「テメエ、ズベこべ抜かずに、とっととクスリだせやっ」

元祖SHINSHINさん
元祖SHINSHINさん
これは、とあるオイラの店の近所に住居している、
個人系の社長さんの言葉。
オイラが、ジェネリックを推奨したときの。

厚労省の希望を、このまるで梅沢富美男のような社長に言ったとき、
帰ってきた言葉。

「あに、ワケわかんねーこと言ってんだ、テメー!」

体育会の経験者でなければ、
このような「星野仙一」言葉を浴びせられたら、
「もう、ボク、この仕事止めちゃうし~」
とか言うのだろう。

オイラは、その体育会経験者であるので、
こういうのは慣れっこだ。

しかも、死んだ父親は代々の酒乱だった。
意味のない怒声とか、暴力は普通だ。
だから、県のヤクザがらみの懲戒免職事件にもヘイチャラだ、ホントはな。
なのに、これに反応したのが、件の小説家連合だったわけ。

おっと、話が逸れちゃった。

で、この社長さん、実はイイ人でね。
後日、またオイラの店に処方箋もって来てくれた。
東海大の処方箋だった。

「ところでテメエ、このあいだ言ってた話、もう一度してみろ」

なので、もう一度、してみた。
そしたら、

「よしっ、よくわかったっ!」
とか、賜ってだな、

「イイかよく聴けっ! オレ様のクスリはな、ぜーんぶジェネリックにしろ。
 イイか、何が何でもぜーんぶ、ジェネリックにしろや。
 だから、オレ様を総理大臣にしろって、ずーっと前から言ってんだろが。
 イイか、ぜーんぶ、ジェネリックにするんだぞ、わかったのかボケっ!」

なにやら、わけのわからない言動だったのだけど、
オイラは感動のあまり、泣きそうになった。

「バ、バカッ、だから言ってんだろが、オレ様を総理大臣にしろってな、
 よく覚えてけっ!」

     *


オイラ、こんな風に説得して、
顧客に納得してもらってるんだぜ~、知っててよね、社長。

「はい、ギャラ上げてーな(笑)」



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