普通の人は知らなかったホントウのことを、ズバズバ言ってのける。
メディア対談などで、この医師が自ら権威的な医師を指名して
対談を申し込んでも、皆断られるという。
世界中の疫学調査を知り尽くしている彼に、
敵うわけがなく、
自らがついている嘘を看破されてしまうのが、
もはや明らかだからだ。
疫学調査というのは、イカサマがなければ
もっとも信頼性のある研究とされており、
それは研究者の中では、揺るがない常識なのであった。
「昨日の常識、今日非常識」ということが頻繁に生じる医療業界では、
その原因のひとつが、この疫学調査の発表にある。
ところがこの疫学調査、
海外での発表が多いので、
特に本邦のように英文に疎い環境では、
真剣に読まれることがめったにないという。
従って、ホントウのことを知らない人びとが多くなり、
その結果、作為的な嘘がまかりとおってしまうという。
★「健康診断は受けてはいけない」
近藤誠著 文藝春秋 2017.3.10.第二刷
この書籍の中で秀逸なのが、
「ガン検診が一切無効であるばかりか、その結果、手術や薬剤によって寿命が縮まる」
という内容。
世界の疫学調査をもとに、各国で廃止されているガン検診を紹介し、
それがなぜ本邦ではまかり通っているのか、よく説明されている。
川島なお美、千代の富士、渡辺淳一らも、
ガン検診をして下手にガンが発見されない方が、長生きできたはずだという。
同時に、医療業界の権威たちが、実名で非難されまくっている。
また、勉強が足りず理解不足なまま、
権威たちのキャンペーンに乗ってしまっている
芸能人たちにも、非難の矛先は向いている。
「地獄への道は、善意で敷きつめられている」
と表現するところも、副島隆彦と共通している。
この書籍のお蔭で、
オイラには「ガン宣告」された場合の戦略が、
かなりはっきりと浮かびあがっている。
ガンというものに対する正しい知識が、この書籍によって身につくからだ。
医者に殺されたくなかったら、
この書籍を読むことを強くお勧めする。
(恐らく、医師のほとんどが近藤書籍を密かに読み尽くしていると思われる)
PS:オカマが好きな養老孟司は、近藤に糾弾されていない。
むしろその逆で、養老孟司は近藤との対談をしたということだ。