kabukabumanさんのブログ

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6月8日の波乱に注意!

米国債10年物の利回りが今年最低水準の2.16%に低下しています。


その理由として雇用統計が予想外に弱かったことが挙げられます。

失業率は0.1ポイント改善したものの

非農業部門者数の伸びは、事前予想の+18.5万人に対し+13.8万人に止まり

平均時給も伸び悩みという結果でした。


また6月8日に「コミー前FBI長官の議会証言、英国総選挙、ECB理事会」という

重要なイベントが重なったことへの警戒感も

市場を債権買いへ向かわせた要因ではないかと考えています。


因みに従来より、米国債10年物の利回りが200日移動平均線(2.17%)を下回ると

ドル円相場は110円を割る可能性が高いと指摘されていますが

昨日のドル円相場は何とか110円台(110.44円)をキープしています。


しかし6月8日に行われるイベントの結果次第ではドル円110円割れが懸念され

そうなると、日経平均は一旦2万円を割る可能性もありそうです。


そこで念のために最悪のシナリオを想定し、ヘッジを強化して置きたいと思います。


<最悪のシナリオ>

(ロイター:みずほ銀行 チーフマーケット・エコノミスト 唐鎌大輔氏)


ECB理事会と英総選挙が行われる予定の6月8日に

コミー前FBI長官の議会証言が重なった。

2017上半期の最後のヤマ場となりそうだ。


ECB理事会で、フォーワードガイダンスの文言(主要金利が長期間ならびに我々の純資産購入を十分に超える期間、現水準もしくはそれを下回る水準で推移すると考えている)が修正されるとの期待感もあり、ユーロが買われているが

欧州議会でのドラギ総裁の証言などを見る限り、今回の会合で引き締め的な修正をする可能性は低いと思われる。

失望でユーロ売り圧力が強まり、クロス円を中心に円高になびきそうだ。


政治リスクの深刻化は円買いで処理されることが多く、コミー氏の議会証言も円高材料になる可能性がある。トランプ政権下では経済政策まで議論が及ばず

拡張財政もままならないとの見方から、ドル売り/円買いで反応することもあり得る。 


その後、英総選挙の開票結果を受け、英ポンドが大きく上下しそうだ。

今のところ与党・保守党が勝利するとの見方が優勢だが、保守党が単独過半数を取れないシナリオも一部で警戒されている。

その場合、メイ首相の求心力低下が懸念され、英ポンドは対円や対ドルで売られそうだ。

法人税引き上げを主張する野党・労働党が勝利した場合も

英国経済の停滞が懸念され、ポンド売りという見方がある。


全てのイベントが円買いに作用すれば、ドル円は109円台前半まで下落する可能性がある。

このところ110円台では国内勢の買いニーズも根強いが

海外発の円高圧力が続けば抗しきれないだろう。







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