3月に2.6%を超えていた米国債10年物金利は
FRBが利上げに踏み切った時点から下げに転じ、直近では2.38%という状況です。
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/data/us10yt.html
因みに金利が低下した理由は,、FOMCの声明文がハト派的だと解釈され
積み上がっていた米国債のショートポジションに
撒き戻しが起こったためだと考えらています。
当面は2月の安値2.31%が支持線になると予想されていますが
万一2.2%を割り込むと、ドル円相場は105円台に下落する可能性が指摘されています。
また先週末の雇用統計は雇用者数が予想を大きく下回り
賃金の伸びも期待値に届かなかった反面、失業率は0.2ポイント改善し
トタール的には可も無し不可も無しという結果でした。
ただこの内容ではFRBがタカ派に転じる根拠にはならないため
依然として年3回の利上げ観測に変化はないと思われます。
さらに米国の対シリアへの軍事攻撃が繰り返される懸念も残っており
金利の下落はもう暫く続く様な気がします。
つまりドル円110円割れが現実味を増したという判断が出来るのではないでしょうか。
また株価も要因になるため、引き続き地政学的リスクに要注意でしょう。
<ご参考:4/4時点のCME円建て玉の状況>
3週続けて円が買い戻されていますが
理由の一つは、トランプ政権がスタートダッシュで躓いたためだと思います。
またこの後シリアへのミサイル攻撃が行われており
次週は円がさらに買い戻されている可能性があります。
さて明日の東京市場ですが、週末のドル円相場が111円台。
CME円建ては18770円なので、日経平均は高く寄り付くと思いますが
海外勢の売買が鍵を握っているため(買い越さなければ寄り天か)
円相場の動向に加え、出来高を注視して置く必要がありそうです。