昨夜のNY市場は、ADP民間部門雇用者数が+26.3万人となり
事前予想の+18.7万人を大幅に上待ったこと受け高値圏で推移していました。
また場中にアマゾン、アップル、マイクロソフトといった大御所が
揃って高値を更新する場面もあり大いに盛り上がっていた様ですが
3月度のFOMC議事録要旨が公表されると一気にマイナスに沈んで引けています。
原因は2つ考えられますが
一つはFRBがバランスシートの縮小に言及したこと。
もう一つは一部のメンバーが資産バブル(株価の過熱)を指摘したためで
市場は年内の利上げ回数が想定を上回る可能性を感じ取ったものと思われます。
http://jp.reuters.com/article/ny-stx-us-idJPKBN1772VB
<ご参考:バランスシートの縮小に関する詳細>
http://trading-strategy.net/usa/frb-balance.html
因みにFRBがバランスシートの縮小を開始すれば金利は上昇しますから
ドル円相場は円安に振れる筈ですが
昨夜の為替市場が対ドル、対ユーロ共円高に振れています。
このことから投資家心理はかなり不安状態にあることが推察され
株式市場がリスクオフへ移行する可能性も否定出来ないと思います。
従って、今後リスクオフを回避するためには
益々トランプ大統領の公約(大幅減税、1兆円規模のインフラ投資)が
下方修正されないことが必須条件になる様な気がします。