kabukabumanさんのブログ

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株式投資で失敗する主な原因と対策(まとめ)

「初心者の方」「塩漬けが多い方」「スランプから抜け出せない方」は

自分の投資行動に誤りがないか今一度考えてみて下さい。


*投資で失敗する主な原因は赤字対策は青字は考え方のポイント


(1)【なかなか損切り出来ない】


損切り出来ない人は塩漬けの名人でもあります。

ここでは損切りに対する抵抗感が薄れ、塩漬けが減る方法をご紹介します。


<損切り出来ない人の心理状態>

①全ての売買で損をしたくないと思っている勝率に拘っている

②損失を確定させるまでは損をしたという実感がない大きな勘違いです


勝率に拘る人は、含み損が発生すると買値を上回るまで我慢しようとします。


そして散々我慢した挙句「根負けしたり不安に駆られ」

遂には心が折れて売らされてしまうのですが

諦めて売った時が最安値圏だったということは案外多いものです。


この場合、売買による損失が膨らむだけでなく、塩漬けの期間が長ければ長いほど

機会損失(逸失利益)も大きくなるのでダブルパンチを喰らうことになります。

つまり含み損を長く放置することは実損よりタチが悪いということです。


損切り出来ない人、含み損は損切りするまで実損ではないと勘違いしている人、

含み益があるからといって利確する前に無駄遣いする人は投資には不向きです。

あくまでも含み損は実損、含み益は利確するまで利益ではありません!


〇「損切りルール」を作りそれを守ること

 一般的に買い値から8%以上下落する株は明確な理由があることが多いので

 「損切りルール」の基準は  max8%~10%が限度だと考えています。

 しかし「投資は損失を最小限に抑える」ことが大前提なので

 個人的には  5%~8%が妥当ではないかと思います。


〇勝率に拘らず取り敢えず5割を目標にする

 経験的に大きな利益が得られる売買は年間を通じてせいぜい1割程度なので

 勝率3割でも充分利益はとれますが、まずは勝率5割を目標にするといいでしょう。

 2回に1度の割合で損切り出来ると思えば気持ちがう~んと楽になる筈です。

 

〇期間利益にを重視する(収支は年間トータルで考える)

 100銘柄売買した場合、50回~70回損切りしても儲けるという発想が大事!

 そう考えれば損切りに対する抵抗感は無くなります。

 つまり10回の売買で大きく勝ち、40回の売買は薄利でも確実に利益を確保、

 残る50回は気前良く損切りし損失を最小限に止めればいいのです。

 そしてこういう考え方こそ資金管理の基本でもあると思います。


(2)【気付かないうちに相場の罠に嵌っている】


よく「株は安く買って高く売ればいいだけ」などと言われますが

個人投資家の大多数は「高く買って安く売らされている」のが現実です。


その原因として考えられることは

①機関投資家の存在という株式市場の構造的な問題がある

 機関投資家は株価を動かすことが出来るので

 個人投資家は常に彼等の肥やしにされてしまいます。

 そこで個人投資家が背負っているハンディを乗り越える方法として

 先人達は明言を残してくれました。

 それが「人の行く裏に道あり花の山」で  

 常に多数派と同じ投資行動をしていては生き残れないという教訓です。


②評論家やアナリストの意見や予想に振り回されている

 投資の評論家はアメリカ人と会話をしたことがない英語教師の様なもので

 投資経験が全く無くても出来る仕事です。

 ですから教科書的な発言が多く、鵜呑みにするのは危険だと考えています。

 

 一方アナリストはサラリーマンですからレポートを書くのは日常業務です。

 そのため彼等の発言は当たり障りのない後付け的な内容になりがちで

 常に逃げ場が用意されています。

 勿論参考になるレポートもありますが、彼等の意見に従って売買すると

 高く買って安く売ることが多くなるというのが個人的な印象です。

 因みに、私は少数派の反対意見に極力耳を傾ける様にしています。


③心理戦に負けている(他人の心理を読む能力や努力が欠けている)

 株は心理戦なので、機関投資家の行動様式や

 他の個人投資家の心理を読み解くことが成功するための必要条件です。

 しかもNET上には個人を嵌め込む情報が数多く混在していますから

 耳障りの良い話に同調し易い人は要注意です。


 因みに心理戦が最も顕著に表れるのは板情報なので

 見えない相手の心理を見抜く力を養うためには最も良い教材だと思います。

 何れにしても、場数を踏むことがスキルアップに繋がる訳ですが

 この時、気付いたことを記録して置くことが重要です。


 因みに様々な原因で相場全体が暴落した時も

 その顛末を記録して置けば、後の投資判断に大いに役立ちます

 これが本当の投資経験だと思います。


(3)【売買のタイミングで失敗が多い】


〇株価の反転上昇や反落しそうなタイミングが分からない

株価の底値や天井は誰にも分かりません。

しかし株価の底や天井のサインはチャートで判断することが可能で

短期投資やスイング投資の場合はチャートの見極めがより重要になります。

「底打ちを確認して買い、売り時は欲張らず確実に」

チャートをしっかり勉強することが先決」


また株の売買は買い時より売り時の方が難しいので(欲が出るため)

例えば30%利益があれば全て利確する、或いは数回に分けて利確するなど

損切りルール同様、利確のルールを予め決めて置く方法もあります。


<買うタイミング>

①現在の株価水準=日足で判断

  まだ割安、或いは程良い押し目だと判断すれば買い

②トレンド=週足で判断

  トレンドが下向きから横ばいに転じた時、または反転した時が目先の買い場

③長期的な株価水準=月足で判断

  現在の株価が過去の株価と比較して割安か割高かを知るためですが

  長期的な株価水準は事業環境や業績等によって変化しますから

  過去の高値に拘ると売買の是非を誤る恐れがあるので要注意です!

 

  また「長期間ダラダラ下げ続け、漸く下げ止まった」

  或いは「株価が一定の波を繰り返しており、波の下限に近付いた」

  この様な場合は打診買いOK!のタイミングだと思います。

 

(4)【買ったら下がり売ったら上がる】


誰もが株を買う時は株価が上がると信じていますが

意に反して下落することの方が多いのが現実です。

ですから心当たりがあっても全く悲観する必要はありません。


では何故そうなるのでしょうか?


〇買ったら下がるのはニュースやNETの情報を知って買うため

 

 個人投資家は外部情報にヒントを得て株を買うことが多いと思います。

 つまり「TVやラジオのニュース」「新聞記事」「NET上の情報」などですが

 情報が公になってから買うと、買ったら下がるという現象が起こります。


 何故なら、機関投資家は情報が公になる前に買い込んでいることが多く

 株価は既に上昇を始めている場合が少なくありません。

 

 さらにその情報を知って買ってみようと考えるのは貴方だけではなく

 何千何万という投資家が同じ気持ちになる筈です。

 そのため情報が公開された直後の株価は目先の天井になることが多いので

 「買えば下がる」という結果になり易いのだと思います。


 つまり情報が公開された時が機関投資家にとって絶好の逃げ場であり

 遅れて買った個人投資家はその受け皿にされるという訳です。

 

 結局自分でお宝銘柄を発掘し、出来高が少ないうちに仕込んで置くことが

 大きなリターンを得る最良の方だと思いますが

 「本物のお宝銘柄」を発掘するのは容易なことではありません。


 因みにお宝銘柄の発掘は株式投資の醍醐味です。

 成功すれば大きなリターンが得られ、一攫千金も夢ではありませんが

 お宝銘柄だと信じて買ったにも関わらず株価が下げ続けることもあります。


 この場合、原因の多くは銘柄分析の落とし穴に嵌っているためです。

 つまり、誰でも買いたいと思う銘柄はひいき目で見てしまう傾向があり

 銘柄レポートや決算書などのプラス要因を過大評価し

 マイナス要因を過小評価しているからだと思います。

 

 ですから、これだ!\(^o^)/ と思う銘柄を発見し、買いたくなった時は

 株価水準や業績の推移などを、必ず同業他社と比較することが大事です。


〇売ったら上がる最大の理由は焦り


 「売ったら上がる」原因は二つ考えられます。

 

 <含み益がある場合>

 「売ったら上がる」という経験が多い人は過去に何度も損失を被っていて

 少しでも利益があるうちに利確したいという心理が働き易くなっています。

 そのため、これからという時に待ち切れず売ってしまう傾向があるので

 先ずは「一度に売らず、二度・三度に分けて売る」ことをお勧めします。


 <含み損がある場合>

 含み損を抱えて散々我慢した挙句、遂に辛抱し切れず損切りすると

 売った株価が底値だったということがよくあります。

 これは損切りが遅れ、持ち過ぎたことが原因なので

 こういう経験を繰り返す人には「早目々の損切り」をお勧めします。

 

 また、株価は大衆の心理で動きますから

 多くの投資家が売りたいと思うタイミングにも共通性があり

 時に「売りが売りを呼ぶ」という展開も見られます。

 しかし売りたい人が殆ど売ってしまうと必然的に需給は改善しますから

 貴方が売った途端、株価は上昇に転じ易くなるのです。

 ここにも「多数派と同じ投資行動をとると失敗し易い」という教訓が当て嵌まります。

 

(5)【やる事なす事がことごとく裏目に出る】


言い換えるとトランプ、いや失礼!(^^; 「スランプ」です。


株式投資でスランプに陥るのは

負けが続いたり、資金が大幅に目減りすることが主な原因ですが

スランプが酷くなると、やる事なす事全てが裏目に出る様になります。


それはネガティブ思考に陥り「強気と弱気が逆転している」からで

強気に攻めるべき時に貴方の心を弱気が支配し

弱気になるべき時に、魔が差したかの様に強気になってしまうのです。


後になって冷静に考えると

「何であんな馬鹿なことをしたんだろう」という後悔だけが残り

後悔を引き摺ると、今度は泥沼へ嵌ってしまいます。


こういう場合は負の連鎖を断ち切ることが先決なので、その方法について考えてみます。

①暫く売買を休み頭を冷やす(この時、何が間違っていたのかを検証する)

②開き直る(後悔を断ち切る、強気と弱気を敢えて逆転させてみる   等)

③取り戻したいという気持ちを抑え、損をしたくないという発想に切り替える

 (損失を早く取り戻そうとすればギャンブルに走り傷口を広げかねない)

④売買する時に「本当にそれでいいのか?」と何度も自分自身に問い掛ける

 (そうすることで客観性が増し失敗が少なくなる筈です)

⑤成功している人の売買を真似る

 (例えば日本で有数の大口個人投資家が保有している銘柄を買ってみる   等)

      https://kininarukabu.com/post-6350/


長々と講釈を垂れましたが

基本は何と言っても「日頃の努力」だということを忘れてはいけません!


長文にお付き合い頂き有難うございました。<(_ _)> (講釈師:kabukabu)


 


 


 







6件のコメントがあります
  • イメージ
    かわうそくんさん
    2017/2/28 07:27
    おはようございます。

    アナリストと心理の内容。
    成程と改めて、納得しました。

    勉強になりました。
    ありがとうございます。
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    マイルド。さん
    2017/2/28 10:38
    こんにちわ、kabukabuさん。日経の代用で1329メイン
    個別はその月の高配当、好業績株狙いでスタイルほぼ安定してます。kabukabuさんも含め沢山のアドバイスが凄く役にたっツています。ありがとう御座います。これからも宜しくお願いします。
  • イメージ
    kabukabumanさん
    2017/2/28 11:51

    かわうそくんさん ご丁寧なコメント有難うございます。


    ベテランの皆さんには釈迦に説法だと思いますが

    解かってはいても、ついつい基本を忘れていることが有ります。


    無論私自身のことですが、時々初心に帰ることも大事ですね。


    日記を書きながら反省ばかりしていました。ヾ(_ _。)ハンセイ



  • イメージ
    kabukabumanさん
    2017/2/28 12:02

    マイルド。さん こんにちは。


    トレード好調の様ですね。流石です!


    私は昨日先物を手仕舞いしました。

    なので今日はヘッジなしの丸腰ですが

    個別銘柄の半分はスイングに切り替えていますので

    随分身軽になりました。


    日経平均が19300円を超えれば再び売り建てる予定で

    大きな押し目がやって来る日を楽しみにしています^^



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    南極のペン銀さん
    2017/3/3 05:28

     kabukabuman殿 おはようございます。


     コメントを入れさせてもらおうと思いつつ夜のバイトが忙しくなかなかコメントをする暇がありませんでした。 また、この前はいろいろとありがとうございました。心より御礼を申し上げます。

     また今回の日記も株の投資のためになる良い事がたくさん書かれてますね。また掲示板にの掲載させて頂きたいと思います。


     そうですね。含み損と言うやつが一番厄介で確定売りしなければ損した気にならない。損を認めたくない。と言うところから下落トレンドなのに持ち続けてしまってさらに大きな含み損になり余計身動きできなくなりますね。含み損を持つという事は「資金の凍結」と同じでありせっかくチャンスが来ても資金不足でチャンスを逃がしてしまいます。ここが資金管理が出来ていない所なんだと思います。


     買ってすぐに含み損になってしまうというパターンはたいがいの場合は安値感で「この株がこんなに安くなってるから買っちゃおう」と安易に買ってしまいさらに下落してもう少し我慢すれば上がると思い込んで保有し続けるか下手すればナンビン買いをしたりします。まさに落ちて来るナイフを鷲づかみ!怖い話です。


     まぁ偉そうな事を書いてはいますがわたくしも以前はそんな事をしていて含み損のオンパレードでしたけどね~。お恥ずかしい話です。おほほほほ。。。


     ただ、大きく下落した場合に買ってもいいんじゃないかと思う株もあります。東証一部の誰もが知っている様な銘柄などはたいがいの場合は元のお値段に戻る事が多いようですね。(あくまで個人的な感想です)


     株の値段はあってない様なもので人気による需給で決まる様なものですので思い込みは厳禁ですね。大きな損切りや含み損さえなければ勝てているのにと思われている人は多いと思います。なので損切はと~っても大事な行動だと思います。


     あっ!気が付いたら長文になってしまいました。ごめんなさいです。

    初コメントで長文は嫌われますのでとりあえずはこの辺で失礼いたします。ではまた。。。 

  • イメージ
    kabukabumanさん
    2017/3/3 07:52

    南極のペン銀さん コメント有難うございます。


    長文大歓迎です。

    いろいろと「気付き」に繋がることも多いので。。。


    それより私の長文を読んで頂き有難うございます。


    ペン銀さんが仰って居られる様に

    ファンダ無視で大きく売られた銘柄ばかり狙えば

    株で損をすることはあまり無いと思います。

    この場合も「お宝銘柄」と言えそうですね。


    因みに、最近好決算で叩き売られた2銘柄を例に挙げると

    (どちらも私の保有株で、絶好調ジャスダック銘柄です)


    「6266タツモ」半導体・有機EL関連で需給も良好なだけに

    あっという間に下落前の株価を超えました。


    もう一つは「9707ユニマット」

    業績は絶好調ですがやはり叩き売られました。

    理由は上方修正を見送ったためだと思われますが

    株価は未だに下落時のままです。

    ヘルスケア関連で需給が悪いのが最大の理由だと考えていますが

    やはり株価は「需給」が命だとつくずく感じます。


    人気業種とそうでない業種、この差も大きいですね。

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