ゼンショーホールディングス(HD)など牛丼チェーン大手3社の2016年度第3四半期(9カ月間)は、本業のもうけを示す営業利益がそろって2ケタの増益となったそうです。
同期間に全社が増益となるのは5年ぶりで、新商品の拡充などの戦略が奏功したようです。
主要食材である米国産牛肉価格が下がったことも大きかったようです。
牛丼店「すき家」を展開するゼンショーHDが14日発表した2016年4~12月期の連結決算は、営業利益が147億円と前年同期比63%増え、主力の牛丼事業の既存店売上高は2.7%増えたそうです。
すき家では牛丼の好調に加え、強化しているカレーや定食も伸びたそうです。
「なか卯」では「海鮮バラちらし」や「ローストビーフ重」など高単価品を投入し、シニア層や女性客を呼び込み、店舗ごとに「食材ロス」と呼ばれる原材料の無駄を減らし、採算が改善したとのことです。
松屋フーズの同期間の営業利益は37億円と47%増えたそうです。
主力の松屋で冷蔵肉を使う「プレミアム牛めし」や定食メニューが好調で、積極出店する低価格とんかつ店も節約志向を背景に伸びたそうです。
吉野家ホールディングスは2016年3~11月期の連結営業利益が12億円と41%増え、牛丼店で4年ぶりに復活した「豚丼」や「牛すき鍋膳」が好調だったようです。
ソフトバンク利用者向けの牛丼の無料販売などの販促活動の効果もあり、減益だった前年同期から増益に転じたそうです。
低価格競争をやめたのもよかったんでしょうね。
7550:1,975円、 9887:4,180円、 9861:1,660円、 9984:8,535円