米国が正式にTPP離脱を決めました。
これによって米国とアジア諸国の協調関係が薄れると同時に
米国が保護貿易主義へ舵を切る可能性がさらに高まったと思います。
また保護貿易の選択は米国機関投資家が最も恐れていることで
米国がこのまま保護貿易主義に向かえば、株価は間違いなく暴落するでしょう。
つまり売り方有利の時代がやって来る訳ですが
株式投資が企業の成長に投資をすることであるなら
売りで儲かる時代に投資をするのは自殺行為に等しいと思います。
無論空売りで儲けることは簡単で、ある意味「猿でも儲かる」相場の到来とも言えますが
私は株を買うのが投資で、空売りはギャンブルだと考えていますので
少なくとも真の株式投資を行うには不適な時代に突入する様な気がします。
ここで重要なことは、「不適な時代」というのは
サブプライムショックの様な一時的な金融不安とは異なることです。
言い換えると「時代と期間」の違いです。
仮にトランプ政権が4年で終わるとしても
NISAを利用した長期投資は、少なくともこの間デメリットが大きくなる可能性があります。
個人的にはNISA口座を利用している銘柄は一旦手仕舞いしようと考えています。
というより株式投資の妙味が無くなるのであれば
残念ですが全面撤退も止むを得ないというのが今の心境です。
リーマンショックの時は、近い将来株価が反転することが分かっていただけに
先物を売り建てたり、時には空売りを織り交ぜながら辛抱出来ましたが
今回は少々事情が違う様な気がして仕方ありません。