ラーメン店をチェーン展開する幸楽苑HDは、2017年3月期の連結最終損益が3億3400万円の赤字(前期は1億3300万円の黒字)になりそうだと発表したそうです。
1997年の株式公開以来、赤字転落は初めてで、2016年10月中旬に、従業員の負傷した指の一部がラーメンに混入した問題が表面化し、客数が急減したようです。
売上高は375億円と前期比2%減る見込みで、異物混入問題の影響により、2016年12月までの3カ月間累計では既存店の客数が前年同期に比べ9.8%減少し、既存店売上高も同9.4%減ったそうです。
営業利益は8500万円と前期比90%減る見通しで、従業員が負傷する原因になった調理機器の撤去・廃棄が3500万円、再発防止対策が2800万円の利益圧迫要因になると見込んでいるそうです。
同社は異物混入問題の影響が大きいとみて、2016年10月下旬以降、通期の業績予想を「未定」としていたそうです。
異物混入問題を受け、同社は役員報酬の減額や危機管理室の新設などの再発防止策を決定済みで、危機管理室は各店舗に対し、来店客からクレームがあった場合、30分以内に報告するよう義務付けているそうです。
たしか指のかけらがラーメンのなかに入ってしまったんですよね。
信用は一瞬のうちに失ってしまうのに、落ちてしまった信用を回復するのには、ずいぶんと時間がかかるでしょうね。
7554:1,688円