NYダウが史上初の20000ドル乗せにリーチですね。
ただ今週末から本格化する企業決算を見極める動きが予想されるため
すんなり20000ドルを突破するのは容易ではないとい思います。
因みに1月5日に四半期決算を発表した百貨店大手のメイシーズとコールズは
何れも年末商戦が苦戦し、前年実績割れという結果に終わっています。
また11月以降の急激なドル高により、輸出企業の業績も不安視されており
米国主要企業の決算は意外に厳しい内容になる可能性が噂されています。
一方日本企業の当3月期決算は前年比+5.0%との予想です。
<日米主要企業の決算発表予定>
http://www2.monex.co.jp/calendar/index2.html
http://www.traders.co.jp/domestic_stocks/domestic_market/kessan_s/kessan_s.asp
<短期筋の円ショートポジションは前週より増加>
ところで、2017年の株式市場については強気予想が多い反面
トランプ相場は一旦終息するとの見方が広がっている様です。
そこで今後の主なリスクファクターについて考えてみました。
<短期筋がリスクオフに転じるリスクファクター>
〇米企業業績の伸び悩み
〇米国の利上げ(今年3回の利上げ観測が有力になれば株式市場はリスクオフも)
〇ドル高に伴う新興国経済の悪化
〇EU主要国の大統領選挙、議会選挙の結果次第では政治・経済が混乱
〇EUの銀行信用力低下
〇中東・ウクライナに加え東アジアの地政学的リスク
〇中国の不良債権問題が深刻
〇LIBOR金利上昇で金融不安の可能性も
〇トランプ大統領の政策実行力は好材料にも悪材材料にもなり得る
〇国内要因は主に外交関係に注目(日米、日露、日中、日韓)
日米、日露は不透明、日中、日韓は悪化のリスク大
個人的に今年の防衛セクターは有望だと考えています
http://merutore.com/investment-theme-stock/defence-munitions-industry/
何れにしても先進国の株価はやや過熱気味だと考えており
ファンダとの乖離がさらに拡大すると、ヘッジファンドの格好の売り材料になり兼ねません。
因みに、日経平均株価も先週末時点のPER16.55倍(EPS=1175円)は
個人的に買われ過ぎだと判断していますが
S&P500のPERは17.7倍まで上昇していますので
今週末から佳境に入る米企業決算が低調に終わると
NY市場、東京市場は共に調整を余儀なくされると考えています。
一方、テクニカル面から見た
短中期的(1~3月、もしくは1~6月)な日経平均のレンジは
18500円(ボリバン+1σ)~19950円(ボリバン+2σ)が予想されるため
http://www.wariyasumeigara.com/tecnical?code=998407&t=6
日経平均株価が20000円の大台を超えるまでには
かなりの時間を要するのではないかと思います。