短期筋とは主にヘッジファンドや金融機関のディーラーを指しますが
短期筋と呼ばれるだけあって、投資スタンスが短期間で変化するのが特徴です。
例えばドルを買い捲り、円を売り捲っていた短期筋が
ある日を境に突然「ドル売り円買い」に転じたりします。
トランプ氏が大統領選挙に勝利した直後「ドル買い円売り」を演じた主役は
この様な短期筋であり、ファンダを伴わない株高には要注意だと思います。
日経平均採用銘柄のEPSは昨日現在で1175.94円(PER16.60倍)です。
因みに11月8日のEPSは1182.60円(PER14.52倍)で、日経平均株価は17171円でした。
しかしトランプ効果で、ファンダを無視したまま日経平均は終値ベースで13.7%上昇。
翌11月9日の暴落からは20%以上の上昇です。
無論株価を決める要素はファンダだけでなく、需給が勝ることは多々ありますが
その間にファンダが追い付いて来なければ
株価はやがて実体経済に鞘寄せするのが自然だと思います。
ですから投資家が、企業決算を見極めようとする時期に差し掛かっていますし
この第一関門を突破した後は、トランプ氏の政策実行力や外交手腕
さらにはそれらの成果を見届けようとする動きに変わるものと予想しています。
つまりこの間、トランプ祭りは一時中断し
短期筋も神経を尖らせながら状況を見守ると思います。
また東京市場の相場予想ですが
円安が進み日経平均株価は上昇するという見方が圧倒的に優勢ですが
相場に勢いがある時は何時も強気一色になるのがこの世界だけに
くれぐれも洗脳されない様にしたいものです。
(相場格言)
「評論家やアナリストの言う通りに売買していたら常に高く買い安く売ることになる」
因みに、個人的な今年前半の投資スタンスは以下の通りです。
「CP高め、ヘッジは強め、主に小型材料株への投資、短期売買に重点」
key wordは「見極め」
*見極めたいのは日本経済、その他の先進国経済、新興国経済
さらにはトランプ大統領の政策実行力と外交政策