今年の東京市場は年初からH・F(黒幕はジョージ・ソロス?)の売り仕掛けに始まり
マイナス金利の導入が株価の暴落に追い打ちをかけるという散々なスタートでした。
以下の数字は今年の大発会から底値となった2月12日までの28日間に
日経平均が1%以上下落した日の終値と前日比です。(小数点以下は切り捨て)
因みに28営業日のうち上昇した日は8回、下落した日は20回。
また2015年大納会の日経平均は19033円で引けており
2016年2月12日までの下落率は-21.44%という大暴落でした。
1/4 18450円(-582) 1/7 17767(-423) 1/12 17218(-479)
1/14 17240(-474) 1/18 16955(-191) 1/20 16416(-632)
1/21 16017(-398) 1/26 16708(-402) 2/3 17191(-559)
2/5 16819(-225) 2/9 16085(-918) 2/10 15713(-372)
2/12 14952円(-760)
そして年初来高値を更新したのが今月1日(18513円)
昨年末の高値を更新したのは12日(19155円)
無論トランプ氏が敗北していれば、年初来高値更新は無かったと思います。
では来年も円安・株高は継続するのでしょうか?
以下は曲がり屋の妄想です。
2017年のドル円相場は125円~150円もあるという予測が飛び交っており
1円円安になると日経平均が200円~240円上昇するという今年の状況を踏まえ
来年の日経平均は22000円~25000円超えまで
とにかく強気予想が目立ちます。
しかしトランプ効果と言われる「ドル高・円安」や「米株高」には
多くの投資家が違和感を覚えているのではないでしょうか。
何故ならファンダメンタルズと全く相関していないからです。
その原因に関する幾つかの分析で私がなるほどと感じたのは
トランプ氏が公約として掲げた景気対策「減税+財政出動」によって
「リフレ&金利の上昇」という流れが起こると読んだ短期筋が
一斉にドル買いに走ったためではないかという考えです。
さらに、ヘッジファンドの決算が11月~12月に集中していたため
それまで円のロングポジションを抱えていた彼等が
ドル買いと同時に円ロングの手仕舞いを急いだことも
急激な円安に繋がったとも考えられそうです。
しかも、彼等は円のロングポジションを解消しただけでなく
新たにショートポジションを積み上げており
それがユーロに対しても円安になった原因だと思われます。
因みに、米国株高騰の原動力は
主に「アルゴ取引・ヘッジファンド・投資信託」と考えられており
総資産額がGPIFの約3倍と言われる米国の年金資金は全く買っていないそうです。
一部には手続きの関係上、買い参戦は年明けからという噂もありますが
ファンダの裏付け無しにダウが20000ドルを窺う水準にある段階で
ここから買い出動するかどうかは甚だ疑問です。
ところで2017年の株式市場にも地雷が沢山埋まっていると思いますが
中でもドル高による新興国の経済不安は要注意だと考えています。
つまり、トランプ効果によるドル高に加え
来年の利上げ予想は、大統領選挙前の0~1回から3回に修正されており
2013年12月にFRBが緩和縮小(テーパリング)を決めた直後
世界的な株価の暴落が起こった苦い経験を思い出させます。
今年と同様、2014年の大発会も日経平均は急落(-382円)でスタートし
「節分天井彼岸底」というアノマリーを打ち破り
この年は「節分底」という異例の展開になりました。
2017年も同じ経過を辿るとは言い切れませんが
ドル高による新興国の債務膨張が齎す金融市場への影響は大きいと予想され
その結果「リスクオフ➡円高➡株安」という流れも充分考えられます。
来年の東京市場は「円安・株高」が進むという予想が圧倒的に多い中
私の悪い癖ですが、敢えて「円高・株安」リスクの拡大を懸念しています。
特にトランプ新大統領誕生(1月20日)後は、まず企業決算の結果
次に、公約がスピーディーに実行されるかどうかを投資家は見極めると思われ
少なくともお祭り相場は影を潜めるだろうと推察しています。
最後に、今年も取り留めのない講釈ばかり垂れて申し訳ありません。<(_ _)>
来年はもっと勉強して、どうせ曲がるなら
いっそ360°曲がってやろうと今から意気込んでいます。
今年一年、曲がり屋にお付き合い大変有難うございました。
2017年が皆様にとって良い一年になります様、心よりお祈り致します。