私事ですが、現在増担保規制中の「4308 Jストリーム」を保有しています。
今日で解除基準該当3日目なので、あと2日急騰しなければ
29日が解除日ということになります。
しかし個人的な印象では、地合いの良し悪しに関わらず
増担規制解除と同時に株価が上昇することは非常に少ないと考えています。
以下に直近の例をご紹介します。
<規制解除日12/12~22の6銘柄>
①6196 ストライク
解除日(12日)は前日比+6.97%で引けましたが翌日から下落
今日の終値は、解除日前日に比べ-8.64%と低迷
②6218 エンシュウ
解除日(15日)は前日の終値(107円)と同値で寄り付くも結局寄り天
終値は101円(前日比-9.44%)、今日の終値99円
③9633 東京テアトル
解除日(19日)に窓開けて下落(前日比-15.87%)その後も下降トレンド
④9674 花月園観光
解除日(20日)の終値は前日比−3.67%、その後も下降トレンド
⑤8462 フューチャーベンチャーキャピタル
解除日(21日)はGUで寄り付くも、終値は前日比+1.22%に止まる
その後2日連続下落し、今日の終値は解除前日に比べ-3.66%という状況
⑥7834 マルマン
解除日(22日)、解除前日に-12.5%と大きく下落
解除日はやや高く寄り付いたものの終値は前日をさらに下回る(-1.34%)
ご覧頂くと分かる様に、直近の規制解除銘柄は全て失速状態です。
通常増担規制中は出来高が減少し、株価はジリ下げパターンが多いため
規制が解除されれば出来高は増加すると考えるのが普通ですが
解除当日に出来高を伴って上昇したのはストライクだけという結果でした。
<増担保規制解除後の株価が反発し難い理由>
増担規制が行われる時は
短期間のうちに信用取引が増加し、株価は大幅に上昇していますが
その原因としては、株価が上昇する好材料が発表された場合や
関連銘柄の急騰に伴う連想買い、需給状況の好転などが考えられます。
ですから株価が幾ら高騰しても、それに見合うだけの材料があれば
増担規制中でも株価が上げ続けることは珍しくありませんし
取引規制を物ともせず上昇する銘柄は最強です。
しかし明らかに株価の過熱感が否めない場合は
増担規制を察した大口の買い主体が規制直前に売り抜け
万一売り残しがあれば、規制後に株価を一旦吊り上げて逃げるため(騙し上げ)
規制解除後は仕手株の末路に似た経緯を辿る銘柄が多いのだと思います。
では逆に規制解除と同時に反発する銘柄の共通点は何かといえば
増担規制開始当日の下げが僅かで
その後25日線が近付いて来るまで保ち合い相場に移行する銘柄でしょう。
つまりホルダーさん達の多くが、規制を無視してでも保有していたいという
強い意思が保ち合い相場を形成するのだと推察しています。
一方、チャートは投資家心理をグラフ化したものですから
規制の初期段階で窓を開けて下落する様な銘柄は危険な臭いがします。
私は経験的に増担解除後の株価は少なくとも7~8割下がると考えていますが
短期投資で当該株式の保有を続けるのであれば(長期投資目的の保有は除外)
オーバーシュート分を考慮した上で
「規制前に高騰した株価が材料に相応しかったか」
「当該企業の成長性に相応しかったか」を
しっかり検証して置くことが大事だと思います。
という訳で「4308 Jストリーム」の株価が規制解除後どうなるか???
下がれば今年一年曲がり屋のまま終わることになりますが。(^_^;) さて