米大統領選挙でトランプ氏が勝利して丁度一ヶ月経ちますが
その間大方の予想に反し円安が進み、ドル円はおよそ10円の円安になっています。
また現在の日経平均株価は、大統領選の翌営業日から2200円上昇しており
円相場が1円上昇すると日経平均は約220円上昇したことになります。
従って1ドル120円まで円安が進むと念願の2万円を超える計算になるのですが
果たしてそう上手く行くかどうかは分かりません。
一説によると、少なくとも米国の10~12月決算が終わるまではドル高が続くとも言われており
トランプ政権発足後に1ドル120円台もありそうな気がして来ました。
(私がそう思うと下落する可能性が高いかも。何しろ私は秋田県某所の花火大会ですから^^)
ところで株式市場は大統領選挙後の一ヶ月間で
ヘッジファンドの猛烈な買いに続き投資信託やETFも買われ
債券市場から株式市場へ2兆ドルもの資金移動が起こっているそうです。
これでは株価の上昇が止まらないのも無理はありません。
次に、NY市場と東京市場の株価推移を見てみます。
(大統領選挙が終わった翌営業日の終値と直近の終値比較です)
ダウ +6.7%
S&p500 +5.2%
ナスダック +4.9%
日経平均 +13.3%
TOPIX +14.0%
東証二部指数 +11.0%
ジャスダック +4.9%
マザーズ +5.2%
こうしてみるとNY市場の上げ幅は思いの外小さく感じますが
株価の比較基準(分母)が、大統領選挙が終わった翌営業日の始値に起因していると思います。
また日経平均やTOPIXの上昇率が高いのは円安効果だけでなく
トランプ氏勝利で一旦暴落し、スタートラインが低かったことが原因の一つだと思われますが
11月9日の暴落は、選挙の開票速報が場中に行われたための悲劇だったと言えそうです。
騰落レシオ NYSE➡123.5% 日経平均➡129.3%
RSI NYSE➡87.66% 日経平均➡79.6%
ご覧の様にNY市場も東京市場も過熱気味ですが
相場の勢いは未だ止まる様子がなく、テクニカル指標も当てにならない状況に思えます。
因みにNY市場は年金資金がまだ参入していないため
年明けの押し目は年金の買いで、当分の間底堅い相場が続く様な気がします。
一方、ユーロに対しても円安は進んでいますが
EUはブレグジットの余波が押し寄せる危険性があり
モンテパスキの救済問題を巡って金融不安が再燃することも考えられますので
今後ユーロや英ポンドは下落すると予想しています。
ところで、個人的には「まさかのトランプ相場」に乗り損ねてしまいましたが
株は自己責任だけに納得しています。
それにしても今年は6月のブレグジットに続き
投資判断が如何に難しいかを思い知らされた一年になりました。ヾ(_ _。)ハンセイ