元祖SHINSHINさんのブログ
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花村萬月の三島由紀夫批評
三島由紀夫に関して批評言及する作家が多いのだけれど、
大概のそれは、三島を天才視して、
私なんぞとても敵わないで終わっている。
ところが。
「花ざかりの森」は出版するべきではなかった。
ダメな比喩は削らないと、他のイイ比喩が死んでしまう。
などなど、絶賛する作品の隙間に、
このような辛口な思いを綴っている批評を読んだ。
★「文豪ナビ 三島由紀夫」
新潮文庫編 H16.11.1.発行 H26.12.15.十三刷
P.106~114 「今日、三島が死んだ」 花村萬月著
他にも、三島の作品はさんざん視点が乱れているのだが云々、
というくだり、だが「それでイイのだ」と言い切る花村萬月の小説に対する矜持といういものが、
ひしひしと感じられる表現などがあり、
圧倒されてしまう。
こういった花村萬月の小説批評が存在するのならば、
もっと読んでみたい。
ないというのならば、是非書いていただきたい。
「地獄の読書録」を書いた小林信彦に通じるものを、
強く感じる。
オイラは、花村萬月の弟子になりたい気分がする。
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