米大統領選挙の全米世論調査(5種類の平均値)でクリントン候補が再び挽回しています。
<BBC速報 11/3>
クリントン候補 48%
トランプ候補 45%
(11/2の調査結果に比べると1pt差が拡大)
因みにロイターニュースは以下の様に伝えています。
[ニューヨーク 2日 ロイター]
ロイター/イプソスが2日に公表した米大統領選に関する世論調査によると
民主党候補ヒラリー・クリントン氏の支持率が
共和党候補ドナルド・トランプ氏を6%ポイント上回った。
クリントン氏は、メール問題で米連邦捜査局が捜査再開を発表する前のリードを保った。
今回の調査期間は10月28日─11月1日で
有権者がFBIの捜査再開を知った段階と考えてよいもの。
クリントン氏の支持率は45%、トランプ氏は39%だった。
FBIの捜査再開が発表される前日である27日の調査では
クリントン氏43%、トランプ氏37%だった。
「第3の候補」を含めた場合では、クリントン氏支持が45%、トランプ氏37%
ゲーリー・ジョンソン氏5%、ジル・スタイン氏2%で
クリントン氏がトランプ氏を8%ポイントリードしている。
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ところでNY株式市場の下落やドル売りが止まらないのは
クリントン候補のメール問題にFBIが再度メスを入れると公表したことがきっかけで
一時的なリスクオフだという見方があります。
しかし個人的には、それ以前からリスクオフに向かっていたと考えており
クリントン候補が勝利したとしても、再びリスクオンになるとは限らないと思います。
何故なら、謂わば消去法的な大統領選挙だけに、何方が勝っても金融市場が歓迎する筈はなく
投資家の関心は12月利上げ観測に向いていると考えているからです。
つまり明日発表される米雇用統計の結果が良好で
年内利上げ予想が現在の78%を上回わればリスクオフムードが高まり
逆に下回っても疑心暗鬼相場が続くのではないかと推察しています。
但し雇用統計の結果が良好で、尚且つクリントン候補がさらにリードを広げていれば
大きく円安に振れる可能性が高いので
東京市場の場合、明日はギャンブラーさん達にとって堪らない一日になりそうです。
という訳で、米大統領選の直前が絶好の買い場だという気もしますが
私は為替や原油相場の動きから、グローバルマクロ系ヘッジファンドの介入を疑っているので
もう暫く現状維持のまま様子を見ることにします。