米国の金融市場はFRBメンバーのうち、約半数を過去最低レベルだと酷評しているそうです。
その理由ですが、新しい経済指標が発表される度に金融政策に対する発言がコロコロ変わったり
個々の講演や記者会見ではタカ派的な発言が目立つ反面
FOMCの声明文は一転ハト派的な文言が多く
特に6月の声明文は、市場が年内利上げ無しと判断するには充分弱気な内容だったと思います。
つまりFRBのプライドから、口先では利上げに強気の姿勢を見せながら
本音は消極的、もしくは決断出来ないということを市場に見抜かれてしまったのでしょう。
その証拠に、6月~7月の雇用統計がビッグサプライズであったにも関わらず
株価は一向に下落する様子が無く、9月利上げ観測は殆ど浮上していないことが分かります。
さらに投機筋による円ロングも増加しており
こちらも9月利上げを予想していないことを裏付けていると思われます。
現在ドル円相場は101円台前半ですが、今後の経済指標から9月利上げ観測が再燃しなければ
いよいよ1ドル100円割れが現実味を帯びる様な気がします。
個人的には「現物保有+先物売り」という中立の立場で暫く様子を見るつもりですが
G.Sが予想している通り、10月をメドにS&P500が10%下落するとすれば
東京市場も連れ安は免れないだけに
それまでは資金に充分余力を残して置くことが賢明かも知れません。
但しそうなれば、漸く長期投資のチャンスが訪れることになると思います。