今週の欧米株高は意外な展開でしたが、日経平均の反発は予想以上でした。
巷ではバーナンキ氏の来日が、「ヘリコプターマネー」を連想させ
短期筋が先回りの円売りに走ったためだと言われていますが
元々黒田総裁は否定的な考えをお持ちの様なので、実現するかどうか定かではありません。
しかし、菅 義偉官房長官は、麻生政権時代に「永久国債の発行」を提案した一人なので
個人的には「年内にあるのでは?」と感じていました。
というより、デフレ脱却と財政再建を同時に進める上で、追い詰められた政府に残された政策は
安直だと言われ様が「ヘリコプターマネー」しかない様な気がします。
ですからバーナンキ氏の来日は官邸主導で、黒田総裁を説得する目的もあったのではないかと
得意の妄想を巡らせているところです。(^^;
一方、短期筋が円売りに動いたお陰で、ドル円は一時107円に迫る勢いでしたが
予想に反してイングランド銀行が7月利下げを見送ったことや
フランスのテロ、トルコのクーデターなど地政学的リスクが相次いだことで
円売り圧力はやや失速したものと思われます。
http://zai.diamond.jp/articles/-/196161?page=2
ただ一旦仕掛けたヘッジファンドがこのまま引き下がるとは思えないので
引き続きドル円107円と日経平均16850円を意識して
そこを最終的な売り場にしたいと捕らぬ狸の皮算用中です。^^;
以下は7月12日時点の投機的な通貨建て玉の推移です。
また12日と云えば、安倍首相とバーナンキ氏の会談が行われた日ですから
短期筋は事前に円ロングの手仕舞いを始めていたことになります。
妄想序にもう一つ、「猛妄想」^^
個人的に「ヘリコプタ-マネー」は予想していましたが、やるやらないは別にして
円安・株高を図る目的を兼ねてバーナンキ氏を招聘したのであれば
安倍さんはなかなかの策士だと言えそうです。
因みに、麻生さんも時々こういうことを考える方ですが。。。
さらに想像を進めると、日銀が7月追加緩和を見送り 円高・株安を招いても
株価が下落するスタート地点をなるべく高くして置けば
何とか秋の臨時国会まで、6/24以上の水準を維持出来ると考えたかも知れません。
さて週明けは東京市場が休場なので外部環境が気になりますが
日経平均が天井に近い水準まで買われていることは確かなので
そろそろ一旦調整へ向かうのではないかと考えています。
但しスピード調整で終わるのか、それとも長く大きく調整するかは
7月の日米金融政策(特に日銀)にかかっていると思います。
それに今後はEU発の株安に注意した方が良さそうですね。