日銀が6月に追加緩和をしないと考えていた投資家さんにとっては、とんだトバッチリでしたね。
それでも日経平均は15500円辺りで下げ止まるだろうと考えていましたが
終値は15434円(安値は15395円)でした。
個人的には少々下げ過ぎだと感じていますが、その根拠は二つあります。
一つはG.Sのオプション手口が、当面の下値メドを15500円と見ていること。
もう一つは、4月に追加緩和を見送った際の株価推移に比べ、下げ過ぎだと感じたためですが
当時よリスクオフのムードが高まっており
ドル円相場が103円台まで突っ込んだことを考えると、致し方なかったかも知れません。
ところで、前回日銀が追加緩和を見送った4/28の日経平均は-624円でしたが
翌営業日の5/2も-518円と、2営業日で-1142円という暴落になりました。
しかし4/28から5営業日遡ってみると、その間の日経平均は+556円上昇しており
その反動が大きかったと思われます。
一方今回は、5営業日前から-912円下落していただけに
今日の下落幅を加えると、6営業日で-1397円も急落した訳で、やはり下げ過ぎの感は否めません。
勿論、株価は上げる時も下げる時も、勢いがあるほど上下にオーバーシュートし易いので
容易に自律反発するとは考えていませんが
英国の問題が無ければ、15500円が当面の底になっていたと思います。
因みに、英国がEUを離脱することなっても、市場は幾らかでも織り込んでいることが予想され
日経平均の経験的な下値メドはPER12.0倍程度ではないかと予想しています。
そうなると、14390円になりますから、さらに1000円の下落は充分有り得るでしょう。
(経験的なメド=英国のEU離脱を一種の金融危機と捉えた場合のメド)
ただ、スコットランドの離脱問題の時も離脱派優勢との事前調査が見事に外れた様に
英国の世論調査はあまり当てにならないという評判で
賭け屋の予想(現在、約6対4で残留派がリード)の方が信頼出来るという報道もあります。
従って、最終的には残留する可能性がやや高いのではないかというのが
希望的観測を含めた個人的な印象です。
とはいえ、用心に越したことはなく、6/23の投票結果が判明するまでは
資金に充分な余力を残して置くことをお勧めします。