EU残留か離脱を決める英国民投票を10日後に控え、離脱派優勢との調査結果が公表されたことで
為替、株、債券市場でリスク回避の動きが強まり
「円高、株安、債券高」の流れが強まっています。
<英世論調査で離脱派が7ptリード>
http://jp.reuters.com/article/eu-uk-poll-yougov-idJPKCN0YZ2GF
<英世論調査で離脱派が6ptリード>
http://jp.reuters.com/article/britain-eu-polls-idJPKCN0YZ240
ただこうした状況は既に予想されていたことで
欧米の株価が2日連続で大幅安となったのは当然の結果と受け止めています。
しかし万一英国がEUを離脱することになっても、それがEUの金融危機に繋がる訳ではありません。
長年続いた金融の拠点がロンドンから離れることで、一時的な混乱は避けらないと思いますが
EUと英国の経済関係が大きく変化する訳でも無く
むしろ怖いのは「英国のEU離脱」をネタに、ヘッジファンドが暴れることだと考えます。
ただ円高・株安がさらに進めば、恐らく無いと予想されている
日銀の6月追加緩和が「もしかすると?」という状況になることはありそうです。
無論可能性は低いので期待は禁物ですが
それ以上に英国のEU離脱問題を過度に恐れる必要も無いと思います。
東京市場は今日もかなり下落すると思いますが
念のため節目となる日銀金融政策決定会合や英国民投票の結果が判明するまで
「様子見に徹する」「CP50%以上を維持」「買いはヘッジを忘れずに」
以上の3点が重要なポイントになりそうです。