ユーロ/円が120円を割り込み、2013年4月以来の円高になりました。
つまり日銀による異次元緩和の効果が、ユーロ/円相場に於いても吹き飛んでしまった訳です。
因みに、異次元緩和発表直前、2013年3月のユーロ/円月間平均レートは122.92円でしたが
追加緩和が行われた直後の2014年12月に、147.20円までユーロ/円は上昇していました。
一方、対ドルで見ると、2013年3月(異次元緩和直前)のドル/円月間平均レートは94.75円
その後、2015年6月に月間平均レートの最高値123.71円を記録しています。
結局、世界の目は、日銀の異次元緩和が異常な円安を招いたと見ており
経済協力開発機構(OECD)や世界銀行が指摘する適正水準は、ドル/円➡105円。
また購買力平価法によるユーロ/円の適正水準は86円という試算もあります。
しかし実際の為替レートは投機筋の判断によるところが大きいため
どの予想レートも正確性に欠けますが、日銀が早い段階で追加緩和に踏み切らない限り
今後大きく円安へ振れる可能性は極めて低い様な気がしています。