kabukabumanさんのブログ
NYダウ公共株指数とダウの関係
NYダウの先行指標と言われる「NYダウ公共株15種平均」の上昇が続いています。
https://www.bloomberg.co.jp/quote/UTIL:IND
同指数の上昇が、最近のNYダウが底堅い理由の一つだと思われますが
万一下降に転じると、ダウは長いトンネルに入る恐れがあります。
そこで、「NYダウ公共株15種平均」が下降トレンドに転換する要因について少し書いてみます。
先ず「NYダウ公共株15種平均」は
米Dow Jones社が提供する外国株式インデックス(米国株価指数=配当無し)で
米国の公共事業(電気・ガスなど)を代表する15社によって構成されています。
ですから同指数が上向いている時は、景気も上向いていることを示しており
例えば、外部要因で株価が暴落したとしても、回復に要する時間は短く
NY市場が年初の暴落から一早く立ち直ったのも頷けます。
①ダウ公共株指数が先行して下落する主な原因
金融引き締め(金利の上昇)
②ダウ公共株指数が遅れて下落する主な原因
リスク資産から安全資産(短期国債や金など)へ資金が移動 (例)ITバブル崩壊
③ダウ公共株指数とダウが同時に下落する主な原因
金融ショックなど (例)リーマンショック
これらを現状に当て嵌めて考えると
①は緩和的な金融政策が続く限り問題なし。
②は「金」価格の上昇に、投資家の安全志向が窺えます。
③は直近のリスクとして、英国がEUを離脱する場合。
また中国経済のハードランディング懸念は②と③の状況を生む可能性があります。
こうしてみると、ダウが急落する決定的な理由は無いにしても
マクロ問題がその引き金となる可能性は大いにあると思います。
因みに、NY市場のテクニカル的な不安要素は以下の通りです。
○NYSE騰落レシオ 147%(6日)、127%(25日) 過熱
○ダウ日足の25日線と13週線が間もなくデッドクロス
次は75日線(17599ドル)及び200日線(17156ドル)が意識されるのではないでしょうか。
○ストキャ FastD➡92.33、SlowD➡87.20 過熱
○RSI 81%(今年3番目の高値)
75%を超えて下降に転じた時のメドは30%~40%(今年のパターン)
17400ドル~17500ドル