連日底堅い動きを見せているNY市場ですが、テクニカル指標は引き続き過熱感を示しています。
一方、先日の雇用統計結果から利上げ観測が後退したことは、株価にとって追風かも知れませんが
マクロ情勢を冷静に見つめ直すと、改めて「過熱感」には要注意だと思います。
<NY市場のちょっと気になるテクニカル指標 6/3>
NYSE騰落レシオ(6day) 149.56%
NYSE騰落レシオ(25day) 114.41%
ストキャスティクス(14day)FastD 81.60% 、SlowD 74.33%
NYSE騰落レシオ(6day)の直近ピーク値は192.64%(5/27)ですが
6/3時点で149.56%まで低下しています。
しかし今年のパターンは、ピーク値から下落を始めると75%以下まで下がっていますので
低下しているからといって安心は出来ません。
因みに、前回ピーク値198.76%(4/19)。
その後1ヶ月下降を続け、下げ止まったのは5/19(73.74%)、最低値は5/5(72.44%)でした。
また、ストキャスティクスは過去のパターンから推測すると
あと一週間後辺りで、FastDとSlowDのデッドクロスが起こる可能性が高いと考えています。
前回のデッドクロスは4/21(FastD、SlowD共に83%)で
その後低下を続け、5/19にFastDが20%を割ったところから上昇に転じました。
以上が気になるテクニカル指標ですが
万一マクロ要因で株価が下落すると、思わぬ急落に発展する恐れがあるので
特に英国民選挙の事前予想には注意して置きたいところです。