今日の東京市場は反発こそしましたが、強力な売り主体が一旦抜け
売り圧力が低下したための自律反発だと考えています。
来週以降の相場予測に関しては意見の分かれるところだと思いますが
個人的には、以前から予想している通り、6月10日(MSQ)前後から
暴落に備えるのが賢明だと考えています。
その根拠ですが
①昨日、一昨日の急落を演出したアベノミス
観点を帰りと、海外勢からのブーイングとも言えますが
政策の内容が不透明であることや、対応が遅れることに対する不満
さらには、今後日銀が追加緩和を行っても、効果は薄いだろうという彼等の判断です。
②消費税増税延期で日銀も追加緩和を見送る可能性が高まった
暫くの間、政府は参院選に全力を傾ける筈なので、新たな政策が打ち出されるのは
通常国会が終わる9月(閉会は27日)になるのではないかという見方もあります。
一方、日銀金融政策決定会合は8月がお休みなので、6月~7月に追加緩和を見送れば
次回は9月20日~21日になり、政府の景気対策ワンセットにする可能性もあると思います。
つまり、それまで海外勢が日本株を買う理由は無いのも同然ですから
政府が参院選に躍起になっている最中に、株価が暴落しても不思議ではありません。
③英国のEU離脱懸念
英国がEUを離脱することになれば、一時的にせよ金融市場は混乱し
世界的に株価が下落すると思います。
国民投票は6月23日ですから、今後の世論調査でも離脱派が優勢となれば
投票を待たずにヘッジファンドが動くことも考えられます。
④主要証券の先物・オプション手口
中でもG.Sの手口が最も気になりますが
そのG.Sに、昨日から二日続けて不穏な手口が見られます。
一つは、先週末までTOPIX先物6月限を46985枚買い越していましたが
昨日と今日の二日間で20000枚以上売り越し、買い越し玉が一気に半減しています。
さらに今日のオプション市場で、16500円にプットの売りが1220枚。
同時に、16750円にコールの買いが1000枚という目立った動きがありました。
何れもそのまま解釈すればG.Sは日経平均株価に対して強気に見えますが
実際はバックに大口の顧客がいて、その顧客がポジションを解消したためだと推察しています。
http://www.traders.co.jp/domestic_stocks/invest_tool/futures/futures_op.asp
これはG.S強気と見せ掛けおいて、裏で動いた大物が居る可能性があり
こういうケースでは、ヘッジファンドの仕掛けも考慮して置くべきだと思います。
またG.Sは、先週末までにmax40000枚以上あった日経平均先物6月限の売り玉を
19143枚まで減少させていましたが
今週も買い戻しを続け、今日の買い越し玉7394枚で、残りは僅か2179枚になりました。
http://www.traders.co.jp/domestic_stocks/invest_tool/futures/futures_top.asp
このことから、念のためMSQを待たずに急落するパターンも想定し
個人的には、来週以降投資金額に見合ったヘッジを継続する予定です。
但し必ず暴落が起きるという訳ではなく
「念には念を」or「備えあれば患いなし」という意味なのであしからず。
(最後の2行は保険です^^)