5/25日に最高値7700円を付けたバイオベンチャーの「アキュセラ」が
同日S安(5790円)で引け、今日まで6営業日連続のS安になりました。
株価は5/26(4790円)5/27(4090円)5/30(3390円)5/31(1990円)6/1(1190円)
下落率は高値を付けた当日を含め、6営業日で-85%になりますが
今日もS安で引けており、明日も下落を続ければ、株価は一気に10分の1になりそうです。
ところで、今回の大暴落(尤もその前に暴騰していますが)の発端になったのは以下のIRですが
問題はこの情報が発表される前日に株価が暴落したことで
NET上では、大株主のインサイダー取引ではないかという噂が飛び交っています。
因みに同社の有価証券報告書に記載されている大株主は以下の通りです。
①窪田CEO 10,250,654株(28.1%)
②SBIキャピタル他SBIグループ合計 5,463,560株(15.0%)
③大塚HD 3,403,163株(9.3%)
④バイオビジョン・ライフサイエンス・ファンド1号 1,777,77株(4.9%)
⑤ゴールドマンサックス 1,330,000株(3.6%)
一方、アキュセラが25日に7700円付けた直後から、今日の引けまでの出来高は約160万株ですが
その大半は25日に集中しています。
今回の暴騰、暴落を受け、買い煽って売り抜けた大株主がいるのではないかという憶測まで流れ
こうした事態に慌てたSBI HDは以下のコメントを発信しています。
http://www.sbigroup.co.jp/news/2016/0530_10313.html
しかし5%以上の株式を所有しておれば、変更報告書を提出する必要があるので直ぐに分かります。
恐らくSBI HDの株まで売られたことで、一刻も早く信用回復を図りたかったのでしょう。
それにしても、あまりにタイミングが良過ぎる暴落劇なので
インサイダー疑惑が持たれても仕方がないかも知れません。
ただ、今回の一件がインサイダー取引だったとしても、それは氷山の一角にしか過ぎません。
個人的にも、2010年に破綻した日本航空の増資発表直の暴落劇を目の当たりにしていますし
ヘッジファンドの投資手法である「イベント・ドリブン」も
インサイダーそのものだと理解しています。