今日の東京市場はドル円相場が109円台前半まで円高に振れ、
日経平均は終値で16500円を割り込みました。
米国では先週、各連銀総裁が口裏を合わせたかの様に利上げを仄めかす講演を行ったため
6月利上げ観測が急浮上し、ドル円相場は110円台に乗せました。
しかし投機筋の円ロング解消は殆ど進んでおらず、今日の株安で早くも109円台に逆戻りです。
勿論、米国の利上げはドルの上昇材料であり、円にとっては相対的に下落材料になる筈ですが
株価の下落がリスクオフを誘発し、その結果円が買われるという
東京市場にとっては極めて傍迷惑な状況に陥っている様です。
ただ、今週開催される伊勢志摩サミットに加え(消費税問題など、景気対策に言及する可能性)
今月27日及び6月初旬にイエレン議長の講演が予定されているため
それまでは機関投資家も投機筋も動き辛いと思います。
しかしイエレン議長が利上げに前向きなスピーチを行えば
6月追加利上げ観測がさらに強まり、ドルが買われ易い環境になりますが
株価や債券相場がどの様な反応を見せるかは未知数なので
必ずしも円安に振れるという確証はありません。(今日の相場が再現される可能性もあります)
一方、テクニカル的に、ドル円相場のチャートは日足の「雲」に頭をを抑えられており
さらに円高に傾く可能性が残されています。
その場合、今回の上昇幅(5/2~5/19)の半値戻しに当たる
108円07銭(最安値~最高値)~108円29銭(仲値)辺りが下値メドになるのではないでしょうか。
(ドル円日足チャートと一目均衡表)
http://jp.kabumap.com/servlets/kabumap/Action?SRC=forexChart/gifChart/base&codetext=USDJPY&Ctype=d
(追伸)
先程発表された「(独) 5月ZEW景気期待指数」は
前月(11.2)と今回予想(12.0)を大幅に下回る(6.4)という結果でしたが
欧州の株価は上昇して始まっており、それに引っ張られる様にダウ先物が上昇に転じ
ドル円相場も円安に振れています。
http://fx.minkabu.jp/indicators/04010
*(米) 4月新築住宅販売件数(日本時間今夜23:00)
他力本願ですが、今夜のNYに期待するしかなさそうですね(^_^;)