マザーズ指数が1213.44ptで引け、2007年1月24日以来の高値を記録しました。
マザーズ市場には国策絡みの人気銘柄が目白押しなので
9年3ヶ月ぶりの高値更新は至極当然のことかも知れません。
しかし何時までも上がり続けることは考えられませんから
東京市場は、マザーズ指数が天井を打った後が怖いと思います。
アナリスト予想からは、目先1300ptという声が聞えて来ますが
過去の最高値 2800.68pt (2006年1月)に比べると、まだ半分以下の水準です。
因みに2006年1月といえば、「ライブドア事件」が起こった時で
それ以来、投資家の間に新興銘柄に対する不信感が広がり
この事件をきっかけとして、新興人気も廃れて行く結果になりました。
そしてリーマンショック最中の2008年10月には
255.95ptという歴史的最安値を付け、投資家の新興離れはピークを迎えることになります。
ところで、マザーズ市場は1999年に開設されましたが、最初に上場した2社は既に市場から消え
ライブドア事件後も、上場前の粉飾決算が発覚したエフオーワイ(2009年)事件などもあり
新興市場が信頼を取り戻すまでには、随分時間を要することになりました。
この様にマザーズの歴史を遡ると、2005年~2006年1月の新興バブル時代は
上場時の一株純資産100倍以上は当たり前。
さらに殆どの企業は上場時の株価がピークで
後は下落の一途を辿るのが恒例のパターンでした。
従って、アナリスト予想の1300ptは、やや余力を残した妥当な数値かも知れません。
ただ最近の勢いから察すると、100pt上昇するためには一週間もあれば充分なので
この辺りで調整を挟んだ方が、上昇トレンドが長続きする様な気もします。
また、外人が売り越している時は、新興株の方が無難だという考え方もありますが
外人も国策銘柄には関心を持っていますから、空前とも言える上昇劇を演じた銘柄は
ある日突然梯子を外される可能性もあり
PER数百倍という加熱した銘柄の深追いは、なるべく避けた方が賢明だと思います。
(後場の売買)
6888アクモス(飛び乗り&持ち越し)