まず直近10年のKOSPIのチャートですが、2011年以降はほぼ一定で、もう3年に渡り狭いボリンジャーバンドの間をスイングしていることがわかります。RCIも綺麗に周期していますが、普通に考えたら遠からず大きく値動きすると考えるべきでしょう。
次にKOSPIとWTI原油先物の比較チャートを見てみましょう。2014年半ばまでは綺麗に重なってるのがわかると思います。これは偶然でもなんでもなく、韓国経済が中国と米国への輸出に大きく依存しており、その中国と米国の経済は2001年以降はオイルマネーに依存していたからに過ぎません。だから原油価格が上昇すれば韓国経済は潤い、下落すればその影響が直撃する様な経済構造だったのです。
そこで気になるのが2014年半ば以降ですが、KOSPIとWTI原油先物が大きく乖離していることがわかります。実は2011年以降は原油価格にかかわらず貿易輸出額が5200億ドル前後とほぼ一定であるためです。じゃあ、なぜこんなことが起こったのか?それは次の上海総合指数とWTI原油先物の比較チャートを見たらわかります。原油価格の下落と反比例する様に上海総合指数が上昇してます。オイルマネーと入れ違いに中国ではバブルが発生し、いわゆる「爆買」が韓国の輸出を後押ししたのです。オイルマネーが後退したにもかかわらずなぜ中国でバブルが起こったかについては…また別の機会にでも。
で、中国のバブルですが、2015年の半ばにはとっくにピークアウトしています。それなのにKOSPIは高止まりしたまま…今度はアメリカの景気に下支えされていると考えることもできますが、普通に考えたら2016年の韓国の貿易輸出額はガタガタになっていてもおかしくありません。これから半年くらいでその辺の見通しが数字の上でもハッキリするはずなので、もし私の見立てが正しければ半年以内にKOSPIは暴落すると予想できます。
まあ、当たらないかもしれませんが…