JPモルガンによると、昨年1年間でSWF(産油国の政府系ファンド)は
世界の株式をおよそ100億ドル売却したそうで
今年、北海ブレント原油が1バレル31ドルで推移した場合
売却額はさらに膨らみ、750億ドルに達すると予想しています。
(北海ブレント原油価格チャート)
http://jp.investing.com/commodities/brent-oil
2月に入り1バレル30ドル~35ドルで推移していますので
この様な状況が続けば、オイルマネーはさらに引き揚げられる可能性があります。
因みに、オイルマネーが好んで買っていた銘柄の株価はかなり下落していますが
引き揚げた資金の詳細が分からないため、まだまだ注意が必要かも知れません。
(彼等が完全撤退したかどうかは、チャートで推測するしかありません)
<昨年まで中東のオイルマネーが投資していた主要企業15社と年間チャート>
①1719 安藤ハザマ
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=1719.T&d=1y
②9375 近鉄エクスプレス
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=9375.T&d=1y
③1824 前田建設工業
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=1824.T&d=1y
④8473 SBIホールディングス
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=8473.T&d=1y
⑤9449 GMOインターネット
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=9449.T&d=1y
⑥4751 サイバーエージェント
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=4751.T&d=1y
⑦7936 アシックス
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=7936.T&d=1y
⑧5726 大阪チタニウムテクノロジーズ
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=5726.T&d=1y
⑨8905 イオンモール
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=8905.T&d=1y
⑩6707 サンケン電気
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=6707.T&d=1y
⑪2371 カカクコム
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=2371.T&d=1y
⑫6963 ローム
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=6963.T&d=1y
⑬6841 横河電機
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=6841.T&d=1y
⑭7261 マツダ
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=7261.T&d=1y
⑮7701 島津製作所
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=7701.T&d=1y
一方、ドル円相場は日米金利差に逆行する動きをしており
日銀がマイナス金利を導入した後も
CME通貨先物取引に於ける投機筋の円ロングは増加傾向が続いています。
その理由として考えられることは市場の不安定さで
金融政策の中枢である、各国中央銀行の信任が薄らいでいる所為ではないでしょうか?
その他、新興国経済や中東、東アジアなどの地政学的リスクなども
リスク回避の要因として常に燻っており
今後FRBが世界経済に配慮し、追加利上げに慎重な姿勢を示せば
円高がさらに進む可能性が高いと考えています。
何れにしても日本株の行方は、外部要因である為替と原油価格が鍵を握っていることは事実で
国内輸出企業の業績を考えると、ドル円相場115円台は譲れない水準だと思います。