どーにも調子の悪い、ZIPPOライター。
たしかにもう長いこと、酔っぱらっていても珍しく、なくさないでいたZIPPO。
どーしてなんだろうと、ずっと考えていた。
オイル不足なんだろうか?
キッチン換気口の真下に置いてあったから、
オイルが気化して、すぐに乾燥してしまったに違いない。
そんな化学的なことを思いついて、
なんども、なんども、オイルを注入してみた。
不承不承やっと点いたZIPPOは、その全体が炎に包まれた。
手が熱っつい。。
火花を散らす石がいけないのだろうか?
そういえば火を点けるとき、何度も点けようとして右手の親指が妙に痛い。
きっと、石が無くなっているのだ。
石を補充しようと下ねじを緩めたら、
無いと思っていた石が、コロロンと飛び出てきた。
なるほど。
きっと、石を締め付けすぎていて、それで右親指が痛かったのだろう。
そう思って、新しい石を緩めにセットしてみた。
しかし、火花はさんざん散っているものの、点かないのだった。
*
なんだかんだ、一週間が過ぎたころ。
あれだけオイルを補充して、石も取り替えチューニングを施して、
なおかつ火花が散っているのに点かないってことは・・・。
もう一押しして、単純な物理学としてこの問題を考えた。
とうとう、ひとつの可能性に思いが到った。
ZIPPOライターのふたを開け、
おもむろにオイルを吸い上げると同時に火の灯る芯を、
車のキーで逆三角錐に広げ、そして着火口に傾け近づけてみた。
すると、
「ズポッ(Zippo)!」
という軽快な音と伴に、見事に火が点くではないかっ。。
やはり、調子の悪いZIPPOライターをなおす解は、物理学にあったのだ。
さすがZIPPOライター、
何年使っても、壊れな~い。
あー。
オモロかった。。