先週末の大暴騰は、前日の大暴落を一気に帳消しにしましたが
乱高下の激しい相場は、上げても下げても、所詮地合いが悪いことに変わりはありません。
つまり、日経平均が914円上げても、所詮は自律反発に過ぎず
17400円台の厚い壁を超えて上昇するためには
日米の中央銀行がECBの後に続く以外、非常に困難だと考えています。
ただ、世界的な金融市場の混乱を受け、FOMCには緩和的なアナウンスが期待されており
これに日銀が続くシナリオが、株式市場にとってはこの上ないサイプライズですが
このタイミングで日銀が追加緩和に踏み切る確率は、五分五分以下の様な気がします。
因みに、日経平均は昨年の高値(20952円)から年初来安値(16017円)まで23.5%下落し
その翌日は記録的な反発を見せましたが、それでも終値は19.0%下落しています。
20%下落すると弱気相場入りと言われるだけに、こちらも五分五分ではないでしょうか?
しかし日経平均は2014年の追加緩和以来最安値を付けただけに
政府としても面子にかけて、株価対策を無視することは出来ない筈です。
そうなると、5月のサミットや6月の参院選を考えた時
4月の追加緩和がタイムリミットかも知れません。
一方で、為替差益で膨らんだ「外国為替資金特別会計」(約20兆円)を
大胆な景気対策や軽減税率の補填に充当する可能性も残されているのではないでしょうか。
ところで日本列島は昨日、沖縄で史上初のみぞれを観測し
奄美大島では115年ぶりに雪が降るという記録的な大寒波に見舞われました。
今日も寒い一日になりそうですが、株式市場は絶好の利確日和になる様な気がします。