NY市場はこのところ値頃感からの押し目買いで出来高が急増していますが、
半面戻り売り圧力も強く、反発したとはいえ楽観視出来る内容ではないと思います。
ナスダックは一昨日の押し目買いから一転、昨日は利益確定売りに押され
高値から64pt押し戻されて、引け値は前日比変わらず。
ダウも同じく高値から153ドル押し戻され、期待していた16000ドル回復はお預けになりました。
報道では欧米市場が下げ止まったので、今日の東京市場は反発?としていますが
強いて言えば、ECBの追加緩和を仄めかすドラギ発言が市場に好感されただけで
今回の暴落騒動を鎮静化させるだけのサプライズではありません。
因みに、NY市場のチャートからも分かる様に、米国の投資家心理は依然改善されておらず
相変わらず乱高下の激しい状況が続いています。
恐らく、昨年史上最高を記録した信用買い残が重しになっているのではないかと
個人的に推測していますが、そうだとすれば、市場が落ち着くまでには
もう暫く時間を要するのではないでしょうか。
一方今日の東京市場は、再びダウ先物や中国本土市場に左右される様な気がします。
東京市場固有のネックは円高傾向にあると考えていますが
投機筋の円ロング手仕舞いは、あくまでも日銀の出方を見たいためだと推察しています。
しかし逆に考えれば、日銀が急遽追加緩和に踏み切れば、海外勢の日本株への回帰が起こり
東京市場が世界同時株安を止める役目を果たせるのではないかと考えています。
全ては来週の日米中央銀行の金融政策にかかっていると言っても過言ではありません。
また、年初来市場を撹乱して来た短期筋も警戒感から
そろそろ身を潜めるのではないでしょうか。
とにかく今日の日経平均は、最低でも16500円以上で引けて欲しいと思います。
