川崎重工業は、2015年4~12月期にブラジルの造船事業に関連した損失を221億円計上するそうです。
国営石油会社ペトロブラスの海洋掘削船の船体部工事で、同社からの代金支払いが1年以上遅れているためで、従来、2016年3月期の純利益を前期比34%増の690億円と見込んでいましたが、28日の決算発表時に業績見通しを下方修正するとのことです。
ペトロブラスは政治汚職で混乱が続き、資源開発船などを手掛けるIHIなどの日本企業が相次ぎ損失を計上しているそうです。
2016年に入ってからは三菱重工業や三菱商事が現地の造船所への出資を引き揚げることも判明したそうです。
川重のブラジル事業は、3割を出資する現地造船会社エンセアーダがペトロブラスから受注し、川重に発注する形をとっているそうです。
ペトロブラスからの入金は2014年11月以降なく、エンセアーダの財政が悪化し、代金だけでなく、川重への借入金返済も滞ったそうです。
これに伴い、4~12月期に、川重の坂出工場でつくる船体などの評価損を特別損失として192億円、エンセアーダへの出資金や貸付金の評価損を営業外損失として28億円、計221億円の損失を計上するそうです。
こういうことがあると、ブラジルのリスクの大きさが感じられますね。
オリンピックも大丈夫なんでしょうかね。
7012:397円、7013:289円、7011:474.5円、8058:1,855円