ドル円相場は1ドル120円台で膠着状態が続いています。
今後121円に向かうのか、それとも120円を割るかは未だに微妙な状況ですが
取り敢えず投機的な円建て玉の推移からは、円ショートの買い戻しは落ち着いた様に思えます。
因みに2015年の大発会(1/5)に遡ると、日経平均終値➡17408円、ドル円120円34銭(中央値)
同じく大納会(12/30)は、日経平均終値➡19033円、ドル円120円61銭(中央値)となっており
奇しくも年初と年末のドル円相場は同水準でしたが、日経平均株価は9.33%上昇しています。
このことから日本株は、円相場の絶対値ではなく
現在値を基準に、変動する方向と変動幅に影響を受けることが解かります。
つまり現在、日経平均のPERは15.57倍ですが、16.0倍が適正水準だとすれば
理論上、ドル円相場が118円になっても、日経平均は19000円を維持出来る計算になります。
しかし現実に日経平均のPERが16.0倍を超えたのは8/19が最後で
それ以降は13倍~15倍台で推移し、一度も16.0倍を超えたことはありません。
また一年を通じて日経平均のPERが平均16.0倍を超えた月は4回で
年間平均は約14.4倍に止まっています。(キャピタル・パートナーズ証券のデータより推計)
そう考えると、2016年の日経平均がPER16.0倍台を維持するためには
余程のサプライズが無い限り、そう簡単なことでは無いと思います。
しかし大方の市場予想は、前半好調、後半苦戦としながらも
日経平均株価は2015年度実績を上回り、22000円以上を目指すというものが多く
天邪鬼としては少々楽観過ぎるのではないかと首を斜め45度傾けています (^▽^;)
ただ、焦点はドル円相場なので、特にFRBの金融政策は注視して置きたいところです。