「2016年の東京市場はどうなる?<その①>」の続きです。
というより、どうでも良い妄想ですが(^_^;)
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[曲がり屋証券:bakakabu氏]
「2016年の東京市場はどうなる?<その②>」でご紹介した様に
証券各社や経済研究所などの予想を纏めると、ざっくりですが日本株は参院選まで堅調に推移し
年後半は下落リスクが増加するとの見方が多い様に感じます。
また日経平均の予想レンジは17800円~28000円と非常に広い上に
「たら・れば」の条件付きばかりなので、結局よく分らないというのが本音ではないでしょうか。
それでも次年度の株価予想を行うのはお仕事なので、分らなくても書かなくてはならない訳で
そんな背景がこの様な広い予想レンジを生んだのではないかと推察してます。
以下は、誰からも期待されていない曲がり屋証券の予想(妄想)です(^^;
◇テクニカル(最も重視したいのは24ヶ月線)
先ず200日線を軸とした大局観が大切(みずほ証券)という報告があります。
現在の200日線は19506円なので、この水準より下は買い場だと解釈出来ますが
仮にそうだとしても、買うタイミングは難しいと思います。
少なくとも今年の年初は節分底という異例の展開で始まり
その後、日経平均は2万円を超えましたが、その裏ではG.Sの先物・オプション手口が
密接に関係していたという事実も有ります。
しかし当のG.Sは、昨年同様日経平均先物12限の売り玉を3月へロールオーバーさせているため
2016年も同様の株価推移を辿る可能性は充分あると思います。
従って、年初から株価の上値が重ければ、1月下旬まで様子を見るのが賢明だと考えています。
一方、24ヶ月移動平均線は現在17400円付近にあり、過去20年間の統計では
岩盤とも言える強固な抵抗線になっています。
実は今年9月29日に日経平均は年初来安値に限りなく接近しましたが
この時も24ヶ月線にタッチしたところで反発したそうです。(後で分かったことです)
無論下ばかり見ていては株式投資などやってられませんが、200日線より下が買い場だとしても
安心して買えるのは24ヶ月線に近づいた時であり、概ね17400円~19500円の範囲で
株価がどの様な動きをしているかを常に注視して置く必要があると思います。
つまり来年1月に、8月以降の最多出来高帯である18600円~18000円に突入すれば
株価の低迷期間は長引く可能性が高まりますが、その場合18600円を確実に上抜けた時が
買い場になる様な気がします。
◇円相場
ポイントは二つに絞られます。
①米国の利上げが緩和的かどうか ②日本経済がデフレから脱却出来る兆候が表れるか。
円相場の予想も1ドル110円割れ~130円以上と幅が広く、予想が難しいことを物語っています。
しかし当面日本株に影響を与える最大の要素は円相場だと思われるので
売買の判断材料としては最も重要な指標になりそうです。
従ってCME円建て玉の推移は引き続き注視して置くべきだと考えます。
◇注意して置きたいテーマ
インバウンド需要への期待は引き続き高く、個人的にも底堅いと思いますが
中国政府の資金流出抑制策や元安などで、爆買いは徐々に減少すると予想しています。
反面、最近民泊関連銘柄が買われている様に、国策を補完する政策には期待が集まり易いので
今年の様に、インバウンド銘柄が総じて買われることはないというのが個人的な印象です。
次にTPPは事実上締結したと考えられていますが、クリントン氏が反対を表明している様に
米国議会には反対意見も多く、議会が承認する確証はありません。
さらに大統領選挙の争点になることも考えられるため、予断を許さない状況だと思います。
◇テーマ株の本命は引き続き「自動運転」が最有力、しかし・・・
2016年も投資資金がテーマ株を渡り歩く状況は続く様な気がします。
アベノミクスに関連する国策分野(子育て支援・介護支援・・・etc)は勿論ですが
市場性と成長性を総合的に考えれば、やはり本命は「自動運転」の分野で
今暫く押し目を買われ易い環境に変わりはないと考えています。
しかし「ZMP」の上場が決まれば、そこが目先の目標地点になることは充分考えられるので
現状の過熱相場が続くのはそれまでだと考えて置く方が無難ではないでしょうか。
その後は銘柄選択が進み、猫も杓子も思惑だけで買われることは無くなると思います。
*個人的には「スパイバー」の上場に最も期待しており
「ZMP」以上に相場を盛り上げるのは間違いないだろうと考えていますが
関連銘柄が8111ゴールドウィンと8713フィデアHDしか無いのは、少々寂しい気がします。
その他、成長性が高い分野として「IoT、ロボット、ナノテク」など沢山挙げられますが
キーワードは「IT革命、グローバル&グローカル、高齢者社会の進展」などで
これらのキーワードに関連する企業の中から
2016年以降の出世株が誕生するのではないかと思います。
以上ごちゃごちゃと取り留めのない話をしましたが、最後にポイントを纏めます。
○2016年の株式市場は、今年以上に不透明感が強まる恐れがあり、銘柄選択がより重要になる
このことはインバウンド銘柄にも当て嵌まる
○大方の予想を信じれば、前半に買って参院選の前に売るという方法が有効
従って年度の後半は短期投資中心の売買が無難ということになる
○投資資金は引き続き国策銘柄を渡り歩くことが予想されるので、短期投資の対象は限定される
その中でテーマ株の本命は自動運転だが、ZMPの上場が決まれば一相場終わる可能性が高い
○TPPの行方はまだ不透明で、米国での審議開始が予想される1月~3月の情報に注目したい
どんでん返しも有り得るので、先回り買いは慎重に(打診買いに止めるのが賢明)
○G.Sを中心とした大手外資系証券の先物・オプション取引状況が日経平均の先行きを
また為替は投機的な建て玉の推移が円相場の流れをそれぞれ暗示するため
これらを細かく監視する方が、マクロの経済指標より実践的だと考えています
因みに「相場は相場に訊け」と言われますが、相場は返事をしてくれないので
敢えて「相場はG.Sに訊く」ことにします(^_^;)
また「来年のことを言うと鬼が笑う」という諺もありますが
鬼より恐いG.Sは、リーマンショックの時でさえ唯一無傷でしたから
個人的には大嫌いですが、相場観には一目、いや五目くらい置いています。