12/15~16日に開催されるFOMCで、利上げがほぼ確実だとすれば
市場の興味は来年以降の利上げペースに移ると思います。
従って、FOMC終了後に公表されるFF金利の見通しには特に注目が集まると思われ
11月の雇用統計発表後に米政府証券公認ディーラーが予想した
2016年末のFF金利1.125%より、今週発表されるFF金利の見通しが下回れば
来年の利上げペースは極めて緩やかだと判断され、市場は落ち着きを取り戻す様な気がします。
因みに9月のFOMC直後、FF金利の予想中央値は1.375%でした。
但し、来年の利上げペースが緩やかになった場合、ドル/円相場は円高に振れる可能性があり
日本株にとっては、どちらに転んでも外部要因としてのプラス要素はないと予想しています。
ですから日本株が上昇するきっかけは、外国人投資家が日本株投資に魅力を感じる様な
政府の景気対策や、日銀の金融政策にかかっているのではないでしょうか。
因みに、原油価格が1バレル30ドルになれば
日本が受ける経済効果は10兆円に上るという試算(甘利経済再生担当大臣)もありますが
あくまでも理論的な数値であり、原油安を生かすも殺すも政策次第だと思います。
原油安という神風が吹いているうちに、景気回復は勿論
財政再建への一歩を踏み出すことが出来なければ
アベノミクスは海外勢から完全に見放される様な気がします。
(参考)
11月度の米雇用統計発表後、12月利上げが濃厚になったにも関わらず
シカゴ先物市場の投機的な通貨取引で円ショートが減少していることから
さらなる対ドル円高傾向に注意が必要だと思います。
