週末の東京市場は、米国が感謝祭で休場(週末半休)だったこともあり薄商いでした。
また寄り付きは19994円で20000円に後一歩届かず、結局寄り高で終わっています。
その結果チャートは新高値での陰線となりました。
海外勢の参加が少なかったことを考えると一概には言えませんが
ドレッシング買いが予想される週明け(月末)の日経平均が19994円を上回らないと
株価は一旦下押しする可能性が高い様な気がします。
また今年4月以降の累積出来高は19500円~20000円に山があり
その範囲で買った投資家の中には、8月からの暴落時に
損切りせず塩漬けにしたままの人も多かったものと思います。
ですからこの価格帯では、漸く塩漬けから解放された投資家の手仕舞い売りが出易く
そのため2万円が大きな壁になっていると考えられます。
http://chart.fisco.co.jp/fisco/cgi-bin/index.cgi
(注)8月~9月暴落時の出来高も膨らんでいますが、この価格帯で買った人の多くは
既に利益確定している可能性が高いため、一過性だと判断し、除外して考えています。
一方、大手証券の先物・オプション手口も、その辺りを見計らったかに様に
12月SQ予想は、概ね19000円~20000円のレンジに集中しています。
尤も彼等だけが相場を動かしている訳ではないので
昨日時点の状況であって、今後どの様に対応が変わるかは分かりませんが
相場環境に大きな変化がなければ、日経平均2万円の壁は意外に高いのかも知れません。
また19500円~20000円の次に累積出来高が多いのは20000円~20500円なので
大きな上昇材料がない限り、一難去ってまた一難という状況が続くでしょう。
(19500円~20500円の過去一年間の累積出来高は、約1000億株)
因みに最近、年内に今年の高値を更新するという強気の予想を多く見受けますが
米国が12月利上げに踏み切った場合の株価への影響は、未だ不透明な部分があり
個人的には1月中旬頃まで、基本様子見を考えています。
*先ずは12月4日(金)の米雇用統計に注目ですね。
➡米11月非農業部門雇用者数(10月実績+27.1万人:11月予想+20.0万)
