ワタミは、2016年3月期の配当予想と株主優待制度の変更を発表したそうです。
本業は苦戦していますが、介護事業の売却で特別利益が出て最終黒字を確保できる見込みとなり、2期ぶり復配となる期末配当10円を実施するそうです。
株主優待は外食店舗などで使える優待券の利用枚数制限などをなくす一方、1回の配布枚数を従来より減らすそうです。
ワタミは前期に128億円の連結最終赤字となりましたが、今期は12月に介護事業を損保ジャパン日本興亜ホールディングスに売却し、最終損益は130億円の黒字となる見通しだそうです。
黒字転換でこれ以上の財務悪化がひとまず避けられる見込みとなり、復配を決め、その発表を受け24日のワタミ株は一時前日比10%(82円)高い941円まで上昇したそうです。
外食事業の苦戦は続いており、今期の連結営業損益はゼロ(前期は20億円の赤字)にとどまる見込みで、優待による値引きが増えて採算が悪化するのを防ぐため、1回に配る優待券の枚数を削減するそうです。
最低投資単位の100株を保有する株主の場合、優待券は12枚(6千円分)から6枚(3千円分)に半減するとのことです。
ワタミは24日、臨時株主総会を開催し、外食事業などを手がける全額出資子会社のワタミフードシステムズの吸収合併などを承認し、清水社長は「まず営業損益での赤字脱却を目指す」と強調したそうです。
100株主にとっては、配当と優待の合計額を比較すると、前期よりも大幅に還元額が減ってしまいますね。
介護事業売却効果がなくなる次年度は、また無配もしくは減配となってしまうんでしょうかね。
7522:906円、8630:3,975円