米IT大手デルは、投資ファンド、シルバーレイク・パートナーズなどと米ストレージ(外部記憶装置)大手EMCグループを約670億ドル(約8兆円)で買収することで基本合意したそうです。
2016年半ばの完了を目指しており、IT業界で過去最大の買収となるそうです。
法人向けの大規模なITインフラの市場でIBMやヒューレット・パッカード(HP)などと肩を並べる勢力が誕生することになります。
ただし、EMCは60日間、他社からこれを上回る条件の買収提案を募るとのことです。
EMCは傘下にデータセンター管理などに強みを持つ仮想化ソフト大手VMウエアやセキュリティー大手RSAセキュリティなどを持ち、データ保存、セキュリティーなど、サービスや研究開発(R&D)投資などで相乗効果が期待されるようです。
EMCのジョー・トゥッチ会長兼最高経営責任者(CEO)は同日の電話会見で「新時代に対応する規模のある新たな企業をつくらなければならない」と語ったそうです。
デル創業者のマイケル・デル氏は2013年にシルバーレイクなどと組んで、巨額の借り入れによりデルを250億ドルでMBO(経営陣が参加する買収)し、非公開化しており、今回もEMCの買収にあたり、社債などで400億ドル規模の巨額の資金調達をするようです。
日本とは規模が違いますね。